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人間関係の悩みについて

おはようございます。


今日は【人間関係の悩み】について書いていきます。


というのも僕自身、これについては相当悩まされてきたので。。今年に入ってからはとくに顕著でしたね。ストレスから病気になるってほんとなんだなーと経験しましたし、体験しました。


そういった経験もあり、そして今尚そこに煩わされている身としてはここらで今まで学んだこと、そしてそこから日々の生活に取り入れてるものをアウトプットして整理してみたら自分にとっても、誰かにとっても有益なことになるんじゃないかなーと思い至り書いてます。

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しばしお付き合いいただければ幸いです。


僕個人に起こったことはひとまず置いておいて、じゃあそもそも【人間関係の悩み】ってなんなんでしょうね?


僕個人の見解はですけど、これはその(悩む個人)(悩む個人を取り巻く状況・環境)によって様々なケースはあれども、悩みの源泉それ自体は、いくつかの要素に分類できるんじゃないかなーと勝手に思ってます。


僕が思うその感情的な要素とは大きくわけて【怒り・嫉妬・不安】この3要素。後で見ていくことになると思うが、大概の場合、実はこの3つはそれぞれがそれぞれをすこしずつ含んで成り立っている。


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アルフレッドアドラーは人間の悩みはすべて対人関係の悩みだと言った。この言葉には注釈と具体例が必要だろう。アドラーは流行りまくったのでもう知ってるよって人は流してください。


例としてよくでるのが赤面症の人の話しですね。


人前にでると顔が赤くなってしまって人前にでられない、という患者がいたそうだ。これはアドラー心理学で解釈すると以下のようになる。


「顔が赤くなるから人前にでられない」、ではなく

「人前にでたくないから顔が赤くなる」、と解釈する。


アドラーの言葉を引用するが、アドラーによれば「トラウマは存在しない」のである。要するにアドラー心理学のコアにあるのは【権力】である。もっと言えば個人の権力の保全である。余談ではあるがフロイトの精神分析学におけるコアは【性欲】である。


つまりアドラーによれば過去に何があろうが、それによって今なにが起きてようが、それは「あなたがその状態でいることを選んだ」という単なる個人の選択の結果がいまのあなたの姿だということになる。


それはあなたを動かす権力を持つあなたの主人は【あなた】以外に誰もいないから、という思想に基づく解釈だろう。


であるからこそ彼は「トラウマは存在しない」と言い切るのである。もっと言ってしまえば「トラウマはつくられるものである」となるだろうか。


赤面症の患者まで話を戻そう。上記のようなアドラー心理学の解釈によれば彼は人前にでなくてもすむように、無意識的に症状に依存して生きるのである。


だから「人前にでない」ことによって彼が享受できる個人的なメリットとは何か、が問題になってくる。それは客観的に、相対的に、常識的に見てメリットとデメリットの均衡がとれているかどうかを見るのではない。


彼の生活史において編み出された思考や解釈における制約はなんなのかを見るということである。さらに言えば彼がもっとも避けたいものはなんなのか、を彼に認識してもらうということである。


言い換えればアドラーはトラウマを治療しない。人がトラウマを踏み越えて、トラウマを抱えながら、それと共生する道があるという事実を患者に示す。


それは、できないことをできないままに、癒えない傷は癒えないままに、そのできないことや癒えない傷と共に生きていく道があるということであり、それも含めて【あなた】であること、その劣等生も【あなた】の一部であることを受け入れる生き方があるということを示すのである。


※ここで劣等生という言葉を「誰かが誰かに劣っている」というような意味で僕は使っていない。個人における劣等生とは、個人において優越性のある機能は顕著に発達するが、劣等生をもつ機能は個人のなかでさほど発達しないものである、という意味で使っている。


と、だいぶ僕個人の解釈になってしまっているが要約するとコアの部分はそうなのではないだろうか。ちなみに僕はこれをすぐには受け入れられなかった。


そのへんの僕の気持ちは名著【嫌われる勇気】を読んだことのあるかたならご理解していただけるのでないかと思っている。あの主人公の青年のような心境でしたね。鍛えればなんでもできるみたいな思想と、すべてが個人の責任に帰せられるという思想はその当時の僕には受け入れがたかった。。

アドラー本


しかし、精神科医でありタレントでもある名越康文先生の本や動画に触れて最近認識が少し変わりました。やっぱり原典を噛み砕いて教えてくれるメンターのようなかたが僕らには必要な気がします。


⇩気になる方は下に名越先生のYouTube貼っておくのでどうぞ。



考えてみると、僕はアドラー心理学を実践しているつもりはなかったが、思考回路に彼の心理学がエッセンス的に組み込まれてしまった気がします。


それは責任を引き受ける、という意志にもとづく思考回路なのかなと思います。よく会社やらなんやかやの集団で「どうやって責任とんだよ!」とかなんとか言い争ったり非難しあっているのを聞いたことはないでしょうか?


あれは本当によくできた渾身のギャグだと僕は思ってます。


責任は、それを自ら引き受ける意志のない人には背負えない。意志のないところに責任は生まれない。責任は自分の意志で、自分で選択して、自分でその重荷を背負うと引き受けたときに生まれるものだからだ。


責任感は決して誰かから押しつけられて芽生えるものではない。


要はあなたが、思い悩む何かについて、自分が責任を負うかどうかを自分で決めることが大事だと僕は思う。嫌ならやらなければいいし、苦しいなら、辛いなら、悲しいなら、ムカつくなら、やらなければいい。


この考え方自体になにか問題がありますか?


好きにやればいい、とわかっていてもやれない理由・やらない理由は無限に用意することができるのでここでその議論はやめましょう。


あとは、すぐに倫理・マナー・経験談を持ちだして他人を批判する人の言う意見を聞く必要はないし、感情論だけであなたという個人を批判し、断定する人の話しも聞かなくていい。毒にも薬にもならないような、そういうのを”戯言”という。


しかし一方で、その”戯言”に命まで奪われてしまうほど純粋な人がいるというのも事実だろう。本当に虚しい気持ちになるし、腸が煮えくり返るような気持にもなる。ああいった戯言しかでてこない人間に必要なのはもともとやつらに欠如している自己観察能力と想像力だけではなく、明確な罰だろう。


しかし、以前も書いたが罪の意識のないところに罰はない。罰とは罪を贖おうとする魂の地獄だからだ。


さて、議題からそれるように思われるだろうが、僕らにいま必要とされている能力はなんだろうか。それは自分にとって価値あるものは何なのかを決められる程度に個人的な自分自身だけの価値観を建設することだと僕は思う。


そのためには個性と感性と他者との関係が必要である。感性により興味・感心・関係をもつ外的な世界が決まり、その外的な世界との関わりかたで個性が醸成されていく。


《キャリアカウンセリング理論》の著者サビカスは以下のようにその著書のなかで語る。「自己は外側から内に向かって作られ、内側から外に向かって作られるものではない。」


たて続けに「そもそも社会に存在しないものは自分の中に存在しない」というヴィゴツキーの言葉を引用している。さらに彼は「自己とは、文化的に形づくられ、社会的に構成され、言語によって語られて発現した意識である」と語る。


ここまで読んでくださった方がいるならばおそらくこう言いたいのではないでしょうか。「で、これらが対人関係の悩みとどんな関係があって、対人関係における悩みにおいてどんな役に立つんだ?」、と。


勿論関係あるし、役に立つ。ここに書いたことは引用したコンテクストの選択も含めて、すべて対人関係の悩みに実践的に対応するために認識しなくてはならないと僕個人が実感し、辿り着いた結論に関係している。


それはまず他者との関係性を築く、その第一歩として覚悟を決めるという結論である。


それはどのような覚悟か?


自分で自分自身の人生を引き受ける、という覚悟である。


長くなってしまったがこれがまず他者との関係性を考える上で必要な認識だと思う。もっと言えばそれがない人間には関係性なんてものは築けないし継続できない。


ここまでが入門編になるんじゃないかな。実際にこの心構えのもとで実践しているプロセスツールはある。これがより良い対人関係を築く上での実践的な部分になるだろう。


それがNVC〈Nonviolent COMMUNICATION〉である。マイクロソフトCEOのナデラ氏はCEO就任時に荒みきった社内の人間関係を察知して、この本を管理職関係者全員に配ったというエピソードがある。


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NVCについてはすでに書評をnoteで書かれているかたも多数いらっしゃると思うので気になる方は調べてみたらいかがだろうか。


僕は僕でまた次回(※気分次第、どこかではやります)、今回の記事の続きとしてNVCについて書こうと思っている。NVCとはいったいなんなのか、それがなんの役に立って、どんな問題を解決するのか、僕個人が感銘を受けた部分と実践している部分をご紹介します。


最後にこの曲でお別れを。伝説の変態的バンド、マーズボルタ。なぜだか困難なことが起きたり、苦境に立たされるとこれをよく聴く。



ではまた。よい1日を。






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