見出し画像

短歌 本の時間

  読みかけの本伏す紅茶ぬるくなり
        本の時間は延びて縮んで


気に入った本の時間は あっという間です。

気がつけば朝 ということも。
 時計は 正確に時を刻んでいるはずですが、
没入すると、そこでは 果てしない時間 空間が広がります。 
 地上の時間を飛び越えて、何年もの旅に出て 帰還した時 つまり本を閉じた時 元の世界に戻るには 一杯のお茶が 時差調整の助けになります。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?