偏見:HSPを「自称」する傲慢さについて
タイトルからまるでケンカを売っているような…気分を害したらごめんなさい。
今回はつぶやきです。
HSPについて、以前こんなnoteを投稿しました。
すでにここでワタシのHSPに対する懐疑的な姿勢、偏見が語られているのですが
HSPの方に対して敵意があるわけでは決してない(戦いたいわけではない)ので、どうかご理解ください。
今回はあくまで個人的な考えの整理、つぶやきとしてnoteを使っています。
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HSPはハイリーセンシティブパーソン。
いわゆる「繊細さん」という呼び方でも知られていますが、
その「繊細さん」を自称することこそ「傲慢」なのでは?という話です。
HSPといえば、
などの特徴があるらしいのですが、この3つ、それぞれ考えてみましょう。
疑問その①:繊細であれば、HSPという概念そのものに疑問を抱くのではないか
ちょっとワタシの考えが偏ってるのかもしれないのですが…
繊細で敏感な気質を持った人って、何事にも慎重な印象があります。
だからこそ、HSPという概念に出会ったとき、
「私はHSPなんだ!!!!」
とすぐさま飛びつくのではなく、よく調べるのではないかと思うのです。
まるで人生の答え合わせが完了したかのように、自らをHSPと簡単にラベリングする安易さとは、真逆のように思えます。
ちょっと調べれば、HSPが「気質」「個性」であること、病名ではないこと、基本的に医師から診断を受けるものではなく、たいていの場合「自称」であることはすぐヒットします。
なので、本当にHSPであればこそ、HSPそのものについてよく調べたり、多少なり疑問を抱くのではないでしょうか。
疑問その②他者の気持ちを敏感に察する力があるのであれば、HSPを「自称」「カミングアウト」しないのではないか
例えば、職場で上司にガンであることを告白するのと、
HSPであることを告白すること、どのような違いがあるでしょうか。
ガンであれば、部位や進行度にもよりますが、業務調整をしたり、体調に合わせて出社したり、入院の準備に向けて引継ぎをしたり…
という業務上必要なステップを踏むことになります。
ですから、上司に伝える意義は十分にありますね。
一方、HSPは?
HSPは病気ではなく、「気質」であり「個性」です。
もし、上司に「わたしはHSPなんです」と伝えてしまうと…
上司はきっと混乱すると思います。
場合によっては、「繊細な気質を持ったわたしを気遣ってください」というメッセージになってしまう。
オフィシャルな場でHSPを自称するとデメリットが大きいので、避けた方が無難だと思われます。
…もし、他者の気持ちを敏感に感じ取れるなら、おそらく職場でHSPカミングアウトはしないのではないでしょうか?
同じような意見の方がいました。
フリーランスでHSPをカミングアウトしている方についてです。
noteなどのコミュニティでHSPを「自称」することについては、もう個人の自由なのでご勝手に!という感じなのですが、
顔、本名、経歴等に添えてプロフィールに「HSP」と書いている人は…
その…… 勇気があるなと思います。
疑問その③データがないので、HSPが本当に「感性が鋭く美的センスのよい人が多い」か信じがたい
HSPの名付け親であるアーロン博士は、HSPの感性の鋭さを「感覚処理感受性の高さ」と表現しています。
「美的な刺激に対する影響の受けやすさ」については言及されてますが、本当にHSPに美的センスやクリエイティビティがあるのかどうかは、わかっていません。
(そもそもHSPが1996~7年に登場した比較的新しい概念なので、研究も進んでいないと思います)
HSS型HSP(刺激を探究するHSPのこと。非常に行動力がある一方で、繊細な面を持っている)は「HSPの中でも特にクリエイティブ!」と称する方もいるのですが
それって、そう思いたいだけなのでは…?殆ど占いでは…?
また、このように少し違う角度から批判する人もいます。なるほどと思いました。
一方、プレジデントウーマンはHSPのクリエイティビティを「第六感」と「ひらめき」とまで表現しています。自由ですね…
正直、「うさんくせ~~~~~~」って思ってます。
証拠持ってこい、証拠。
お前、HSPがキライなだけだろ!って?
あー。うー。それを言われたら返す言葉がない…
でもわたし、気づいちゃったんです。
さっきのHSPの表、全部当てはまるんです
つまり私もHSPってことですかね。仲間ですね。
まあ、5人に1人がHSPらしいですからね。
B型の人と同じくらいの割合だね。あはは。
~HSPは用法用量を守って~
「HSPという概念を知って自己理解が深まった。生きづらさに名前が付き、腑に落ちた」というのは大いに良い事ですし、全く問題ないと思います。
が、被害者意識、現実逃避、選民意識などからHSPを自称するのは、ちょっといただけないかもしれませんね。
という話でした
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