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【ゲーム業界就活】プランナーとして内定をもらうまでの過程と反省【22卒】


こんにちは。22卒で就活していた就活生です。
ゲーム業界・プランナー就活を無事終えたので、振り返りをここに残しておこうと思います。(めちゃくちゃ長いです。7200字ぐらいあります。)

(一応ゲーム業界就活のことを良く知らない方に軽く説明しておくと、ゲーム業界は基本職種別採用です。プランナーという職は、デザイナーとエンジニアがやらないゲーム開発に関わる全ての仕事をやる職というイメージ。(すごーーく大雑把な説明 あくまでイメージ)会社によっては説明会の中で「何でも屋」と言ってる企業様もありました。)

1 戦績と私のステータス

自己紹介:名もなき就活生。ゲーム制作経験はなく、企画書は年明けてから作り始めたスロースターター。大学、全くの無名だったため、面接の度に「何勉強してるの??」と聞かれてました。大学生になってから、ゲームに目覚めて、ゲーミングPCとかVRとかで良く遊んでます。

戦績としては


・エントリー 40社ぐらい
・一次面接到達 12社
(有名どころとしては、スクエアエニックス、KONAMI、ドワンゴ、アカツキ、バンダイナムコあたり。そのほかにもソシャゲやコンシューマーなど幅広くお声をかけていただきました)

入社する企業様については、秘密です…身バレだめ絶対…

2 企画書

強敵でした。特にゲーム業界への就活を考えはじめたのが、年開けてからでしたので、そこから慌てて企画書制作に取り組む羽目になりました。就活していた時間の4割は企画書作る時間であったといっても過言ではありません。作った企画書は4本程度ですが、就活の際に提出していた企画書は1本のみでした。かなり無謀な方だと思うので、数はあるに越したことはないです。

もしこのnoteを見ている方で、ゲーム業界のプランナー職を希望していて企画書に未着手の人がいたら、すぐにでも取りかかった方が良いです。まずはアイデア出しだけでも!!!! たぶん、貴方の想像以上の時間がかかります。

私が企画書を作った時に、参考にさせていただいたnoteや本を紹介しておきます。非常に勉強になりますので、企画書作る際の参考にしてみてください!

▼ねじお様の記事
 企画書から面接まで幅広く記事がありとても参考にさせていただきました。

▼仕様です。様の記事
 現役のプランナーさんです!

▼うきょう様の記事
 企画書の作り方という面だけでなく、思考の部分でも参考になる記事が多いです

▼「ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで」
 書籍です。企画書の実例から就職まで幅広くカバーしてあります。これを一冊持っておくととても役立つと思います。

3 エントリーシート

企画書を出すからといって、エントリシートをおろそかにしていい言い訳にはならない……。

◆ES全般について
一口にゲーム業界といっても、そのエントリーシートは多種多様です。よくある「志望動機は何ですか?」から始まる一般的なESから「ESは不要だけど自己PR資料を出してください」という「実質それESやん…」という企業様まで多種多様でした。

個人的には、自己PR資料出せの方が気楽でした。画像とかふんだんに使えるからです。趣味の写真から大学時代がんばったことまで、幅広く盛り込んだ資料を7Pぐらいで作り、それを送っていました。書式規定がないと伸び伸び作れて幸せです。

もちろんエントリーシートが必要な会社にはしっかりとエントリーシートを用意します。大手、中小かかわらず、かなりボリューミーなESが多かったです。5000字級のESも珍しくありませんでした。

◆質問内容について
ゲーム業界というだけあって、「最近遊んだゲームは何か?また、面白いと感じた理由」や「作りたいゲームについて述べてください」みたいな特徴的な質問も多かったです。

志望動機は、「それゲームじゃなくても良くない?(アニメとか漫画とか小説でも言えるよね)」という風にならないように気をつけていました。そのため、志望動機はコピー&ペーストとかではなく、会社様ごとにしっかり考えて作っていました。他の人の志望動機に影響を受けたくなかったので、みん就やワンキャリに載っている志望動機はほとんど見ていません。

「●●という体験があり、そのためにゲームを志望していて、御社で●●がやりたいから、御社を志望している」という流れに最終的には落ち着きました。

どこでも聞かれる「学生時代頑張ったこと」などについては、流石に何十社とES書いてると、型が出来上がってくるので、毎回0から書くのではなくコピペを活用してました。

また、日頃遊んでいるゲームについて、どこが面白いのか改善点はどこか、考えておくととてもいいと思います。

第一志望の会社のゲームはしっかり遊んでSteamに2000字のレビューを書いたりもしました。(面接とかで聞かれることはなかったけどね!ハハン)

◆その他気をつけていたこと

・絶対にESは添削してもらおう!!!!!!!!!
自分で思っている以上に、そのES書けていないかも。使えるものは使い倒して添削してもらおう。(大学のキャリア支援室とかとか)

・漢数字や英数字はきちんと統一できているか?????
ささいなことかもしれないけど、こういうところにきちんと気を使える大人になりたいね。

4 ウェブテスト・適性検査

大手、中小関わらずありました。経験した範囲だと、SPI、玉手箱、適性検査コンパス、CUBICなどです。どちらかというと、性格検査の方を重視している感じでしたが、実際にどうなっているかは人事のみぞ知る…。対策するに越したことはないです。ノー勉強で突撃なんて悲しいことはやめておいた方がいい。

もし行きたい企業にウェブテストがあって、ウェブテストで落ちてしまったとしたらとても後悔します。私は、就活始めたての頃、それで悲しい思いをしたので、テストの時は申し訳程度でも多少は勉強していました。

5 面接

 頑張って企画書やエントリーシートを書いても、面接に通らなければ意味がありません。

12社ほど面接を受けましたが、集団より個人面接の方が多かったです。
(経験値が少ないので、GDや集団面接については一切触れていません)

一次面接から、開発現場の人が出てくることも珍しくありませんでした。(これにはなかなか緊張した)

比較的フランクに面接が進むのは、ゲーム業界・エンタメ業界のいいところですね。知ってるゲームを作った人が出てくるととてもテンション上がりました。

◆個人面接全般

・個人面接ならアピールや自分のために、常識的な範囲でなら極論何やってもいいと思っています。

面接開始早々「自己紹介をお願いします」というパターンが多かったので、私は毎回、自己紹介資料を作ってそれを画面共有しながら臨んでいました。

面接用自己紹介資料のメリットは何個かあります。

・言葉だけでなく、視覚的にもわかりやすく自己紹介できる。面接官にも伝わりやすい。
・私にとっては、実質カンペ。それを読み上げているだけで、ちょっと落ち着いてきて緊張がほぐれる。
・突然資料なんて出されたら、それに興味を持たざるを得ない。その後の質問をある程度誘導できる。(自己紹介資料に書いてあることから聞かれるので、応対の準備がしやすい)

一方でデメリットもあります。

・集団面接では使えない。
・自己紹介が冗長になりがち。
・1分で自己紹介してくださいなど、時間指定がある時には向いていない。

などです。時と場合に応じて使い分ける必要があります。参考にしてみてください。

キャリアプランや入社してから何がしたいかというのはどこの会社でもすごく聞かれました。ここはちょっと現実的でなくてもいいので、しっかりと自分の言葉で語れるようにしておいた方がいいです。「面白いゲームを作りたい!!!!とにかく面白いゲームを作りてえんだ!!!!!」ではなく、例えばどのように面白いゲーム作りに関わりたいのかということであったり、「どのような面白いゲームを作りたいのか」など、実現可能性はさておきハッキリ伝えるようにしていました。

・面接官の質問の意味がイマイチ汲み取れなかったときは、臆することなく聞き返していました。「それは〇〇ということですか?」といった具合に。質問の意図が分からず、慌ててしまい支離滅裂な受け答えになってしまう前に、きちんと聞いた方がいいです。特に、22卒はオンライン面接が中心だったので、コミュニケーションに齟齬が生じやすい気がしました。認識をすり合わせたうえでのコミュニケーションの方がお互いに喋っていて気分がいいはずです。


◆受け答えについて

話す内容をしっかり考えてから面接に臨んでも、話し方が絶望的ならば、多分きっと評価はイマイチ。私自身、自信なさげに受け答えを続けてしまった企業の面接は軒並み落ちました。

面接のたびに自分の受け答えを全て録音し、面接を終えるたびに死に悶え苦しみながら聞き返し、反省をしていました。

その中で特に

・「●●じゃあ…ないですか…?」とやたら同意を求める
・語尾が濁る。煮え切らない受け答え
・兎にも角にも自信がなさそう

という点が私の課題でした。

そこで、

・自信なくても自信がないと絶対に認めない。「私がこの世で一番最強」だと念じる。
・ちょっと日本語的に文章がぐちゃぐちゃになっても、必ず「だと思います!」「だと考えています!」と言い切る。
・口角をちょっと上げる。姿勢を正す。足の間にぬいぐるみを挟んで、撫で回しながら心を落ち着けながら面接を受ける。

あたりに気をつけながら面接を受けるようにして改善を試みていました。自信というのは不思議なもので、たとえ根拠のない自信でもちょっとは心の支えになったりします。
眉唾かもしれませんが、こういうTEDも見てみたりしました。

▼「面接前にこのポーズをとれ、ボディランゲージが人を作る」


◆場数を踏もう 面接慣れしよう

あとは単純に場数を踏むのも大事だと思います。同じ業種でいろんな会社の面接を何回も受けていると、どういう質問をしたいのか、どういうことを聞きたいのかなんとなく分かるようになってきました。

学生生活の中で、自分より一回りも大人の方と真面目にお話しする機会はそうそうありません。さらに、本番は緊張も高まります。これに対処するには、それなりに場数を踏んでおくというのは有効な手段だと考えています。(なお、興味ない業種までESを手当たり次第に出すと、そもそもESが通らなくて絶望したり、面接で詰められてタジタジになったりする可能性があります。あくまでも同じ業界内でエントリーすることをお勧めします)

あと私は就活垢の友人と面接練習したり、大学の就職支援室で面接対策やってもらったりしました。

◆質問内容とその返し

プランナーに限って言えば、「ゲームに関する熱意・興味関心」や「チーム活動の経験」あたりは結構良く聞かれました。

あとは、大学があまり有名ではなかったので、大学で何をしているかというところもよく聞かれました。

面接は面接官によっても質問内容大きく変わると思うので、みん就やオプチャ、ワンキャリはあくまで参考程度に留めておく方がいいと思います。
他人を頼りすぎず、しっかりと自分の口で説明であったり、返答できるようにしましょう。歩きながら、ぶつぶつ志望動機言ったりするのやってました。(今思えば、マジで追い詰められてたなとしか…)

ガクチカなどのエピソードに関しては、ただエピソードを並べ立てるだけではなく、そのエピソードを通して面接官にどう思って欲しいかというところを意識していました。

私は、積極的になんでも行動する人間というのを売りの一つにしていたので、面接後のフィードバック等でそのような評価をもらえるとヤッターと喜んでいました。私の狙い通りに思ってくれている証拠なので…!!!!笑

6 メンタル

3月がひたすらお祈りラッシュ(そんなラッシュ望んでいない)で、企画書も完成度上がらずとても苦しかったです。ひどいときは、度重なる〆切と企画書作成に、ベッドで寝るのをあきらめ、椅子で仮眠取ったりしていました。(今思うと、パフォーマンス落ちるので、絶対によくない。マネしない方がいい)

お祈られるたびに「なぜ、祈られるのか…?私、実はゲーム業界向いてないんじゃないだろうか」としょんぼりしてましたが、次第に「私を落とすなんて正気か…?判断ミスったな…10年後どうなっているか知らないぞ…フハハ」というめちゃくちゃ上から目線&しぬほどえらそうなお気持ちでお祈りメール消してました。(もちろん反省はきちんとすべき)

あとは、一人でも構わず外食とかカフェに積極的に出かけました。如何せん、面接も会社説明会も何から何までオンラインで、家にいすぎて気分もふさがってくる感じがしたので。電気屋さんに行って、ゲームコーナーでゲーム見てる人を観察したりもしてました。(不審者)

周りの就活生の就活状況に気が取られるなら、SNSからは一旦距離を置いた方がいいです。隣の芝を気にするより、自分の芝を一生懸命育ててあげた方がよっぽど健全。自分の芝を成長させてあげられるのも守ってあげるのも自分しかいないし、ヤバいと思ったらしっかり休息は取るべきだと思っています。


7 その他反省

・〆切管理はしっかりしよう!!!!!
 書類選考の時点で出すもの他の業界に比べてかなり多いと思います。〆切や提出物管理はしっかりしておくべきです。(2回ほどやらかしました)全体の情報管理は最終的にNotionに落ち着きました。

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・出したESはメモっておこう
 ありがたいことに面接にすすめることになっても、ESの内容思い出せないなんて最悪です。(1回ほどやらかしました)

・提出するファイル名、ちゃんと一目で分かるようにしようね
 「企業名_企画書_名前」のように、提出するファイルは統一してました。後々管理するのも楽です。

・就活用メールアドレス、グーグルがおすすめです
 ESは、グーグルドキュメントで執筆していました。スマホやタブレットからもアクセスできるのでめちゃくちゃ便利ですし、共有もボタンをポチポチ押すだけ。会社によっては、オンラインストレージサービスの共有で、提出書類を出してくださいというところもあったので、グーグルアカウントを作っておいて損はないです。

・ポートフォリオは作りませんでしたが、個人サイトは作りました
自分の創作物やスキルが一目でわかる簡易サイトをNotionで作っていつでも共有できるようにしていました。ViViTというポートフォリオサイトみたいなのもあるので活用してみてください。

・会社説明会や面接でカメラオンするとき、背景にも気を使おうな
せめてカメラに映るところだけは片付けておこうね。もしくはバーチャル背景使うのもあり。

8 オプチャとかでよく見かけた・自分でも思っていたQ&A

個人的見解が多いので、あくまで参考程度にとどめてください。

Q ゲーム作ったことないけど、就職できる?
 できると思います。というか、自分が出来たので。でも、ゲームを完成させたことはないが、ゲームを作るために今〇〇を勉強しています、みたいなことは面接の中で伝えていました。熱意。

Q 企画書わからん
 今の時代ありがたいことにネットで調べれば結構情報いろいろあります。わからん言う前にググってみてください。ここで紹介したnoteもめちゃくちゃ参考になると思います。あと、実際に手を動かしてナンボだと思っているので、とりあえず1個作ってみませんか?そのあとのことは、完成させてから考えても遅くないです。

Q その会社のゲームで遊んだことないけどエントリーしていい?
 これはいいと思います。私も遊んだことないけど、エントリーしてる企業様結構ありました。でも、面接の前までには必ず何かしらで遊んでましたし、そのゲームのいい点や悪い点が言えるように準備してました。書類選考はともかく、面接で、その会社の作ったゲームやサービスのこと何も知らずに突撃するのめちゃくちゃ失礼だと思うので…

Q ゲーム会社どこがありますか?????教えてください!!!!
自分で頑張って調べてみてください。ゲーム会社・新卒とググるだけでもたくさん出てきます。マイナビ・リクナビに載ってる企業なんて本当にごくわずかです。パブリッシャー・デベロッパーという概念もあり、小さいところまで含めると意外とたくさんあります。私はゲーム業界に絶対に入ると決めてから、新卒採用やってるゲーム会社150社ほどをリストにして片っ端から応募してました。

9 まとめ

想像以上の大ボリュームになりました。(7200字級)
もしこのnoteが年下の就活生たちの役に立ったら嬉しいです。振り返ると、なんだかんだ自分頑張ったなあという気持ちです。反省と試行錯誤・改善の繰り返しで、つらい時もあるかもしれませんが、もしゲーム業界に入りたいという強い気持ちがあるなら是非がんばって!

あと、お金取らないから、スキ♥を投げてくれるとめっちゃ嬉しい。
ここまで読んでくれてありがとうございました。

ココナラで企画書のデザインアドバイスをするアルバイトしてます。
「ゲームの企画書をデザイン面からお手伝いします プランナー就活必須の企画書、より伝わるデザインにしませんか?」
#ココナラ
https://coconala.com/services/1748733?utm_medium=social&utm_campaign=s_opn&utm_content=pc&utm_source=twitter

10 スペシャルサンクス

・長期インターン先の社長とメンターさん
 根気強くESや企画書、面接の指導してもらいました。やり取りが保存されたSlackサーバーが置いてある方向には足を向けて寝られません。

・Twitter経由でメンターしてくれた人事の方
 昨年12月に声かけてもらってなかったらここまで頑張れなかったと思います。企画書もビジネス面でのアドバイスをたくさんもらいました。感謝…!!!

・ココナラで手伝っていただいたゲーム会社人事の方
 およそ5か月という長期にわたって手伝っていただきました。企画書のいろはも分からないうちから、ES・面接まで幅広く相談にのっていただきました。感謝…!!!!!

・Twitter経由で企画書を見ていただいた現役プロの方
 現役の開発者の方に見ていただけて非常にアドバイス等参考になりました。感謝…!!!!!!!

・そのほか大学の支援室、ゼミの先生、友人たち、ポーランドのクマetc…
 

人に恵まれすぎていました。本当にありがとうございました!!!!!

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コーヒーも紅茶も好きです。最近はルイボスティーにハマっています。