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【2】自分を愛すること
よりよい人生を送りたい。
誰もがそう思いながら日々の生活を送っているのではないでしょうか。
僕は「生きるヒント」を読書に求めました。
人生を豊かにする要素として、そこに書いてあったのは「自分を愛すること」でした。
自分を愛する。
最近よく耳にする言葉ですが、具体的にどういうことなのでしょうか?
それを教えてくれるのが坂爪圭吾さんの言葉です。
ありのままの姿で。
生きる。
なにもしていない自分には価値がないと思う時、生きているだけではいいと思えなくなる。
しかし、私たちが自然を美しいと思う時、
それは「ありのままの姿でそこに在る」からではないだろうか。
自然を愛するように自分を愛したいと思う。
自然の風景には不揃いの美しさがあります。また、枯れていく姿や朽ちていく姿にも独特の魅力がありますよね。
ありのまま、あるがまま、人の手が加わっていないということ。
つまり、自分自身を偽ったり、取り繕ったりせず「自然体」の自分を愛いそうと坂爪さんは言っているような気がします。
「愛」という漢字
心 + 受 = 愛
「心を受け入れる」と書いて「愛」です。
つまり、漢字の作りから考えると自分の心を受け入れることが自分を愛するということです。
では「心」を受け入れるとはどういうことでしょうか?
全部ひっくるめて自分
僕はこう考えます。
あなたの心の中には、
勇敢な自分
臆病な自分
怒りっぽい自分
一人が好きな自分。
でも、寂しいと感じる自分。
いろいろな自分がいるはずです。
そして、誰しも自分の「ここは好きだなあ」と思うところも、自分の「ここは嫌いだなあ」と思うところがありませんか?
これまでの人生、どの自分が欠けていても「今」の自分はありません。
だから、その一人ひとりの自分をそっくりそのまま認める。
それが「心」を受け止めること。つまり、自分を愛することなんだと思います。
今こそ自分を愛するとき
受験や就職活動など、さまざまな場面で他人と競うこと、比べること、争うことで僕たちは評価されてきました。
だから「人と比べて優れているか、劣っているか」を基準に生きてきたと思うんです。
そして、その競争から脱落した人は「価値がない」と錯覚してしまうと思うんです。
でも、僕たちが自然を眺めるとき、その雄大な景色に心を奪われます。その感動に「優劣」はありませんよね。
僕たちが、この世に生まれてくるのは1億円の宝くじに100万回連続で当たる確率と一緒だそうです。
つまり、あなた自身が「自然の奇跡」なんですよ。
だから、どんな自分だって愛してあげてくださいね。あなたを愛せるのはあなただけ。