文章から「気づき」を引き出す3つの質問。誰とも違った見方で文章を書こう
文章を書くことの醍醐味は、自分でも認識していなかった価値観や忘れかけていた夢、今ここにある幸せを気づかせてくれることです。
でも、いつもと同じ視点で物事を見ていては、なかなか気づきを得られません。
新たな気づきを得るには、いつもとは違った視点が必要です。
第14回目は「あなたが書く文章に気づきをもたらす3つの視点」について書いていきます。
どうすれば○○できるか?
この質問には、物事を解決に導いたり、新たな挑戦を促したりする効果があります。
といのも物事を「なぜ〇〇できないか?」とネガティブな視点で捉えると、できない自分ばかりに注目してしまいます。
一方で「どうすれば〇〇できるか?」とポジティブな視点で捉えると解決策や改善点が見えてきます。
たとえば「仕事で二度同じミスを繰り返してしまった。上司は許してくれたけれど、何も解決していないな」と書くとします。
そのとき「なぜできないか?」の視点だと
ときっと自分を責める言葉ばかりが出てくるでしょう。
では「どうすればできるか?」の視点ならでどうでしょうか。
このように「どうすれば〇〇できるか?」の質問は、あなたの視野を広げてくれます。
もちろん「なぜ?」と問いを立てて、理由や原因を解き明かすことは大切です。
でも「なぜ?なぜ?なぜ?」の理詰めでは苦しくなってしまいます。まるで出口のない迷路をさまよっているかのよう。
そこに出口を見出してくれるのが「どうすれば〇〇できるか?」の質問です。
むしろよかったと思えることは?
この質問には、マイナスの出来事が起こったときに、その見方を変える効果があります。
ケガや病気、失敗や挫折など起こった直後は「最悪!」と思える出来事。
でも、そんな出来事にも時間が経ってみると「むしろよかったんじゃないか」って思えることがあります。
自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかは、それが起こっているときには誰にもわかりません。
どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要な経験に変えていくのが「生きる」ということではないでしょうか。
そして、それをできるのが書くことだと思います。
では、日常に「むしろよかったの視点」を持つとどんなことが起こるでしょうか。
このように日常でよくある「あっ!やっちゃった……」という出来事の中にも大切なことに気づくきっかけがあります。
もちろん、すべての出来事をプラスに捉える必要はありません。かなしい、しんどい、つらいといった感情にフタをしないことも大切です。
でも、もしそこから立ち直れるとしたら「むしろよかった」という経験に変えることじゃないかなと思います。
今すぐできることは?
この質問には、なかなか前に踏み出せないとき、何から始めていいわからないとき、その背中を押してくれる効果があります。
書くことは叶えたい夢ややりたいことを明確にしてくれます。漠然とした「夢」が具体的な「目標」になるからです。
そして、目標を達成するためには実際の行動を変えていかなければいけません。
1つでも自分のできることを探すことから自分の変化がはじまります。
「今すぐできることは?」の質問は、あなたの最初の一歩を後推ししてくれます。
たとえば「いつか、世界一周旅行がしたい」という目標があったとします。
それを紙を書くだけでは、ただの妄想です。でも「今すぐできることは?」という視点を持つと、
このように具体的な行動にまで落とし込めたら、あとは実行するだけ。
もちろん、行動に移すには勇気が必要なときもあるでしょう。でも、最初の一歩はできるだけムリなく、ほんの少しのアクションでできることまで細分化しましょう。
バンジージャンプを飛ぶのは怖いけれど、階段の一段目から飛ぶのは怖くないですよね。
でも、そんな小さな勇気すらいらないくらい簡単に、今すぐできることからはじめましょう。
そして、できたという事実をしっかりと認めることも大切です。たとえ世界一周旅行ができなくても、それを目標に100万円貯金できたとしたら、その成長を喜んでください。
「今すぐできることは?」の視点を持つことで、書くことを通して明確になった理想の自分や将来の夢に近づくことができます。
「問い」のスポットライトを当てよう
誰もが経験しているような出来事でも、さまざまな角度から光を当てることで誰とも違った見方で捉えることができます。
あなたが出来事をどう受け止め、解釈し、気づきを得ているのか。その過程に「あなたらしさ」が生まれると思います。
今回紹介した、
どうすれば〇〇できるか?
むしろよかったことは?
今すぐできることは?
の3つを使って、あなただけにしか書けない文章を書いてくださいね😆👍