好きだからつかみたい〜本のひととき〜
「あなたは「言葉」で できている」ひきたよしあき
ある日書店で「言葉のちからをつくる本」という文庫本が積まれているのを見た。
読んでみたい…図書館にあるかな?と調べたところ本書に加筆、改題されたのが文庫らしかった。なのでソフトカバー版を読んでみることに。
著者は博報堂のクリエイティブ・プロデューサー、いわば言葉のプロ。
彼の経験から繰り出される「言葉」とは。
順を追って理解を深めながら実践につなげていく。具体的でわかりやすい。これも言葉を知り尽くしているからか。
まずは一読し、気になる箇所に付箋をつけた。…ヘッド画像の通りだが、本が付箋だらけになった。
次に付箋に舞い戻り、自分で要約。ノートにまとめてみた。抜粋したつもりが4ページ近く…こんなに文字をぎっしり書いたのは久しぶり。小1時間が経過していた。
メール等のやりとりが主流になり、「文字を書く」という行為が減った今、言葉の重みを感じる機会が少ないと感じている。
キーを打てば簡単に変換される言葉。思い浮かべてから文字にするまで逡巡していた日々が遠い。
コミュニケーションには欠かせない「言葉の意味」について大いに考えさせられた。
言葉のちから。
思いを文章にすること。
情景を描くことは、作者が読者に心を揃えようとする試みであること。
言葉を理解し、発信できるようになったとき言葉の感性はぐっと向上すること。
書くことが好きだ。
だからnoteに飛び込んだ。
著者いわく
言葉の木は自分一人では育てられない
noterさんの記事やコメントに刺激を貰いながら、私の「言葉の木」を育てて行くつもりでいる。
言葉を届ける相手を思い浮かべる
いちばん響いたのはここ。
むやみやたらに放つのではなく、この言葉を届けたいひとに向かって書きたい。