色々なダブルケアの物語【5】
ダブルケアって、いつから始まる?
どんな人がなるの?
今日から96日で
子育てと介護が重なる『ダブルケア』について、特別ではなく、身近な家族のことなのだと感じていただけたら、嬉しいなと思います。
100人いたら100通りのダブルケアがあると言われています。
どんなダブルケアがあるでしょうか?
あなたの近くにも、もしかしたら、ダブルケアの人がいるのかも?
ヒナ(27歳)は、4年ぶりに実家に帰りました。
コロナ禍のため、今まで、連れて帰れずにいた子どもは3歳に成長。
喜んでくれると思っていた里帰りなのに…、母にはホテルを取ったらと言われます。
とはいえ、実家よりホテルに泊まる方が夫も気が楽かもしれないと気持ちを切り替えて、ホテルを予約しました。
そして、実際に4年振りに実家によって、母親の年老いた姿にびっくりしたヒナです。
「ずっと、元気って、言っていたじゃない!」
ヒナは思いました。
母は一人暮らし。
心配だったヒナは、何度も電話していましたが…、「電話ありがとう。大丈夫よ。」という母の言葉を信じて安心していたのです。
幸い母の友達や親戚がサポートしてくれていて、母は困らないで生活できているようですが…
これから、どうしたら…
どうしたら、これから、母が暮らしていけるのか?
介護とか…
それも飛行機で来ないと難しい距離にヒナは住んでいる。
久しぶりに会えた母への嬉しさより、これからの母のことと、子育て、仕事、…急に不安になったヒナでした。
※母がヒナにホテル泊を勧めたのは、布団の用意が自分では負担で、難しかったためでした。
さて、いつからが、ダブルケアでしょうか??
ヒナが悩んで意識し出した今、そのときから、ダブルケアが始まったように思います。
ダブルケアとは、子育てと介護の両方が重なることで、子育てや介護の捉え方に関して、細やかな判断基準があるのではありません。
お世話(ケア)である行動があるのであれば、子育て、また、介護だと解釈します。
離れてくらしている場合、親に悪気はなくても、心配かけないように電話越しでは、大丈夫だと、子どもに伝えていることは、あることです。
ダブルケアは、なるものではなく、状態を指すもの。
親の状態を知ることで、そこに介護が必要だったら介護ために利用する介護サービス等を手配をしたり…、親の状態次第で介護が始まります。(介護サービス等を利用しないで、気にかける形も介護に含まれます。)
だけど…早期発見、早期対応で、お互いの暮らしを大切にダブルケアできることは、とてもステキなことだと感じます。
この物語は、ダブルケアを身近に感じてもらいたいなと創作したフィクションです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?