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死の予行練習
死をリアルに
死ぬ瞬間にどんな感情を感じたいか?
ということを明確にすると、人生が充実する。
ということを別の記事で述べました。
しかし、死と言うと、
今の自分からは遠いような気がして、
リアルに想像力を働かせることが難しいかもしれません。
そんな時は寝る瞬間に、
もうこれで明日の朝目覚めることはないと思って、理想の感情を確かめるのが良いかもしれません。
今回は死の予行演習としての睡眠について考えてみます。
小さな死
毎日の睡眠は、
小さな死のようなものと捉えることができます。
私たちは、つい当たり前に明日があると思いがちですが、眠ったまま目覚めないということは珍しいことではありません。
そして、私たちは眠っている間に迎える死を意識的に回避することはできません。
受け入れて、諦める必要があるのです。
意図的に死を確実に回避することは、
私たちの力の及ぶ範囲を超えています。
ですから、死を回避しようとするのでなく、
死ぬときに、
自分はよくやった。
充実した人生だった。
という態度を持つことが私達にできることなのです。
明日目覚めないと思って眠りにつくと、
今まで良かった思い出を思い出せれば、
今までの出来事や関わった人に感謝することができます。
反対に、
もし後悔があったとしても、
もう何もできることはありません。
でも、もしも、
もう一度起きることができたら、
何をする?
ということを思い、希望を持ってみましょう。
それが本当のあなたの欲求で、
あなたはそれに人生を使うべきです。
時間は繋がっていない
毎日は連続しているように思いますが、
実は断続的なものです。
睡眠という区切りを利用して、
毎日小さな死を経験し、
新しい生き方を選択することができます。
加えて、一瞬一瞬も繋がっているように思えて実は断続的なものです。
瞬間の選択によって、
断続的な世界を渡り歩いているのが実際です。
私たちはつい過去を悔やんだり未来を憂いたりしますが、実は過去や未来は絶対的に決まっているものではありません。
今の状態によって相応しい過去や未来が作られているのです。
気分が沈んでいる時は、
悪い思い出を思い出し未来に怯えてしまいます。
しかし気分が晴れやかな時は、
良い思い出を思い出し未来に希望を覚えます。
これは過去や未来が絶対的なものでないということを表しています。
このように、
時間への認識を破壊すると、
瞬間瞬間で意識的に自分の現実を選択することができます。
時間が連続的なものでなく、
断続的なものということを落とすため、
まず、毎日が連続してるものではないというところから始め、
次に、行動の節目ごと、
そして、毎瞬といったように、
感覚を狭めていくのが効果的でしょう。
もちろんこれは簡単なことではありません。
それほど私たちは時間を連続的なものと捉えて生活してきています。
そしてその認識を超え、
意識的に自分の生きたい人生を生きる訓練として、毎日の小さな死を大きな死への予行練習をするのです。
全ては自分を知るために
死を繰り返す度に、
自分は本当は何がしたいのか?
何が好きなのか?
何に力を使いたいのか?
意識を向けたいのか?
ということが明確になっていきます。
永遠の存在は何もやる気が起きないかと思います。
それはいつでもできるからです。
しかし私たちは何をするか選ぶ必要があります。 それは市が存在するからです。
死という制限のお陰で、
自分を知りたいという欲が湧くのです。
この欲を明確にし、
焦点を絞ることで、
そこにエネルギーが集中します。
毎日、今日で死ぬと思って生きましょう。
最初は臨場感が持てないかもしれませんが、
意識をするだけで、毎瞬の選択の質が向上します。
より自分らしい選択を取れるようになります。
自分が本当に望んでいるものを選択することができるようになるのです。
そういった選択をすることで人生が充実します。
死を意識することで生を充実させていきましょう。