【推しのドラマ】「宙わたる教室」が最終回を迎えた
毎週火曜日10時からNHK「宙わたる教室」をリアルタイムで視聴していた。
https://www.nhk.jp/p/ts/11GMGMRG5V/list/
そして、12/10(火)に第10話(最終回)を迎えた。
第4話が終了した際には記事も作成した。
「宙わたる教室」はぜひ、第1話から第4話までをご覧になっていただきたい。
その上で、最終話を含めてご覧になった方が繊細な人間模様を回収できて爽快感が違います!
科学部が部として学校に認められるためには、部員が4人必要。
第1話から第4話までに部員ひとりひとりが丁寧に描かれます。
舞台が定時制高校であり、生徒のバックグラウンドは異なり「老若男女」、フィリピン人の母と日本人の父を持つ生徒も部員として登場します。
今の日本の縮図と言える。
その中で、科学に向き合って、世間の「見えないチカラ」と格闘する様に、火星の再現へ挑んでいく。
特にわたしに刺さったのは第4話「金の卵の衝突実験」に登場する長嶺さんだ。
76歳という設定で世間の声の代弁をしつつも妻を慈しみ、善良な市民として描かれていた。
学び直す「リカレント」のお手本のようだった。
低予算の中で廃材の活用や町工場の技術による実験装置の構築に中心的な役割を果たしていた。
自らの技術の棚卸しと学びに貪欲な妻からの後押しを受け、時に頑固で現実主義者でありつつも実に清々しく定時制高校生が描かれていた。
このドラマで挑戦している姿を見ることはわたしにとって「代理経験」となった。
「いっちょ、やってみようか」
という気持ちになる。
迷ったとき、わからないときに悩んだり、考えこむのではなく、まずは手を動かすことを先生は生徒に薦める。
やってみて、試してみてわかることは、この先に役にたつことばかりだ。それに、前例がない実験に失敗などない。
これはいい大人も一緒だとおもう。
わたしは新型コロナウィルス禍を理由にピラティス、スイミングやランニングなどを中断している。
まずは、健康維持に向けた実験を再開したい。
だって、76歳から学んでも変われるんですよ。
「科学の前ではヒトはみな平等」って、
生活の中で、科学ではないものって、一体なに?
と思ってしまう。
自然科学だけが科学ではない。
実験装置の空間は重力でさえコントロールしてしまう。
そして、信頼できる人からの声かけ「言語的説得」でヒトは自己効力感による自信を持つ。
環境を選ぶことは大切だ。
家族、仲間や教師の有り難みを感じる。
さらに、第9話では主人公のガックンが連んで暴れていた三浦から離れるシーンがある。
同じような境遇で傷を舐め合う気の合う友だちから、目標を共有する仲間を優先させたところに「幸せ」があるというメッセージだと思う。
仲間と思えるようなコミュニティを増やし、大切に育てていきたい。
今の先送りにした生温い環境から外へ出てみようと決意させられるドラマだった。
メモ(小説のベースとなったポスター発表)【再掲】
https://storage.nakatani-foundation.jp/main/p/uploads/a17c049cbe9713fc4640c02d55e720b4.pdf
追記
ドラマとは直接関係ないが「オール讀物」で小説の続編の連載が開始されるらしい。
とても楽しみである。