『幸福な死』
たった今、図書館で借りてきた岩波新書『アルベール・カミュ‐生きることへの愛‐』を手に取って、読み始めようとしていたところです。
この本を読む「きっかけ」は、わたしの20代前半に、このカミュに「はまって」「のめり込んで」いた時期があり…あれから30年以上が経って、わたしにとっての精神的な景色も変わったので、改めて、自分のなかでカミュの「位置付け」を確認しようと思い付いて、図書館の新しく入荷した本のコーナーに、この1冊があったので、表紙とタイトルだけで、本を開くことなく、自宅まで連れてきてしまった…そんな次第です。
本書を、後ろから「走り読み」をして、『全体主義の起源』を書いたハンナ・アーレントが『わたしは、あなたの『反抗的人間』が大好きです』と、カミュ宛てに手紙を書いていた逸話などが書かれていて、そこは通底しているのだな…などと腑に落ちたり、そんなこんな前の方のページへ近づくにつれて、次の文章に辿り着いて、わたしのページをめくる手と、思考の断片が、ふと止まった。
わたしは、ここで、マルタという人物を知らないことを、『幸福な死』という作品が未読な自分に気が付いたのでした。
さっそく「Google」にて検索をして『幸福な死』について書かれた小論文を3つばかり見つけました。
あとは、次回に、図書館に行ったときに、カミュの『幸福な死』を貸し出せば、一件落着です。
人生の「忘れ物」、読書、その1冊を、危うく「逃す」ところでした。
無事、見つかって、よかったです。
めでたし、めでたし...。
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