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ちょっとだけ帰ってきたセーラーインク混色民(インク工房100混色始めました)

10月から新しいインクを購入して遊んでおります。
購入したのはセーラー万年筆さんの【インク工房100】です。
※製品名はインク工房ですが、セーラー社員さんのインクブレンドサービスと区別するために敢えて100をつけております。

いつかやってみたいと思いながら相当年数が経ってしまいました。最近はネットでも結構簡単に手に入りますが、少し前までは販売店舗が限定されていたので、敷居が高いインクだなーと思っていました。今回手にするチャンスがあったので、セーラーインク混色民復活です。まさかの。

購入したのは 441(ブルー系) 431(ピンク系) 770(イエロー) です。
イエローは一択なので迷いませんでしたが、ブルーとピンクはC(シアン)とM(マゼンタ)に近づけるのか、それともジェントルインク時代の色味に近づけるかかなり考えました。結果的にはブルーはCに、ピンクはジェントルインク時代のものになった感じです。ちなみにイエローはジェントルインク寄りです。(イエローは当時から独特だったから覚えてる)ブルーのジェントルインク寄りなら多分141になると思います。

431の主張が激しい(笑)。
混色割合は全て1:1です。

色相環と元となった3色、そしてそれぞれ2色を混色したものです。
まず元の3色の彩度が高い!特に431。431を混ぜているものはどれも目立つ色味になっています。全部赤みに引っ張られている感じですね。
770はイエローとしていますが正確に言えば「イエローオレンジ」です。筆記インクとして使う場合、視認性の確保が大事なので赤みが必ず加わります。Rは両方赤みある色を混ぜているので結構目がチカチカします。
441は他2色と比べるとおとなしめです。C+Gの色、あまり青みを感じないのが気になります。(とのりむはCがめちゃくちゃ主張するだけに)個人的に441は単体で使っても楽しいのでオススメしておきます。

薄め液不使用。原液ママです。

2色の混色チャートです。全体的に赤みのあるチャートです。ロイヤルブルーな色が作れたりするので楽しいですよ。緑は赤みが邪魔しているのか全体的にくすみが強いです。

セーラーさんのインクは基本的に色素が濃いので、くすんだ色を作るのが得意です。また、全体的に赤みがあるのを活かして暖色メインに作るのが良いと思います。淡い色を作りたい時用に薄め液もあった方が良いですね。場合によってはそのまま使うと色素が濃すぎるので、予め3倍希釈みたいに薄めておいたりします。
薄め液はガラスペン使用の場合、ぶっちゃけ水道水でも良いです。但しインクの伸びは水道水で薄める程消えていきますからそこはご承知おきを。今は市販の薄め液もあるのでそれを1本持っておくと良いです。ちなみに私はミクサブル用のを使っています。万年筆用なのでインクの伸びを損ないません。

こうしてみると、とのりむやインクマゼルは原液を薄めてあるな(勿論インクとして使うだけの濃さは残した上で)と思いました。とのりむの淡さが好きな方もいらっしゃるからコレは人の好みによるけれども、筆記インクとして使うならやっぱりセーラーさんぐらいの色素の濃さは欲しいです。とのりむやインクマゼルはアート用途ですね。
あと、今回の色の彩度チョイスがまんまミクサブルインクでした。コレだったらミクサブルで良いじゃん!と一人ツッコミ。でもミクサブルは色素が広がり易いと感じていて(滲むまではいかないけれども)使いにくいです。セーラーさんは原液で使っても滲みが少ないので使い易い。

早速茶色作ってお手紙書いています。上手く作れてテンション上がりました(笑)。もう少しイエロー成分欲しいから次は多めにしよう…とか考えるのも楽しいです。


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