バリスタと走る休日。ランニングクラブを始めました - Kurasu Small Talk #4
休日の悩み
みなさん、休日は外に出る派ですか、それともおうちにこもる派ですか?
ハムレットの「to be or not to be 」ほど、深刻な悩みではありませんが。「外に出るべきか、家にいるべきか」その問題に毎週のように悩まされる季節です。
梅雨が始まると、「家にこもってアイスコーヒーでも飲もうか」という気分になるかもしれませんが、まだ天気の良い日も多く、早朝と夕方は涼しい初夏。「夏に向けて冬布団をコインランドリーで一気に洗う?そこまで湿度も高くないから、外でアイスコーヒーを飲もうかな?」そんな気分になることもあります。
休日の過ごし方は「その日の気分」で決まるものですが、その「気分」は外的要因で決まっていることも多いんですよね。天気や気温を口実に、外に出るか家にいるかを決める、そんなケースがほとんどかもしれません。
外に出る口実、2050 Running Club
しかし先週はありがたいことに、天気以外にも外に出る口実がありました。「2050 Running Club」の活動です。
「2050 Running Club」は京都のランニングコミュニティを作ることを目標に、Kurasuメンバーが社内で取り組み始めた活動。LA出身で、海外拠点のマネジメントを担当しているAdamが主導しています。
海外では、実はコーヒーショップを中心にクラブ活動が生まれることが多いとか。今年、釜山で開催されたWOC(World of Coffee)でも、ランニングイベントが行われたようです。コーヒーとランニング、意外な組み合わせかもしれませんが、どちらもコミュニティのつながりを深めるアンカーになっています。
「良い休日」を過ごすことへの憧れ
いつも「生産的(Productive)」でいることって、実はかなり難しいですよね。そのためのルーティンができてしまえば良いのですが、それまでが大変。ジムに通うのもなかなか難しいし、仕事の退勤後に自己啓発や自己管理を徹底するスーパービジネスパーソンに憧れるけど、そうなるのは簡単ではない。
だからこそ、一人で頑張るのではなく、コミュニティをつくったり所属したりすることが大事だと思います。「エンゲージメントを高める」取り組みは、意外とこういう日常の活動から発生するのではないでしょうか。
余談ですが、小説家の村上春樹は実はフルマラソンを走るぐらい熱狂的なランナーで、エッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』では自身が走る理由について「これからの長い人生を小説家として送っていくつもりなら、体力を維持しつつ、体重を適正に保つための方法を見つけなくてはならない」と語っています。
バリスタも、ロースターも、プロダクトマネージャーも、バリスタトレーナーも……美味しいコーヒーを届け続ける私たちは、普段の生活において、エスプレッソではなくハンドドリップの抽出方法を真似るべき場面があるかもしれません。
少し無理のあるたとえだったでしょうか。伝えたいことは、じわじわとゆっくりと続けることの価値。長く続けられる自分のメンテナンス方法を見つけることは大切です。ランニングはその手段になり得るかもしれませんね。
新メンバーと共に京都を駆ける
さて、今回のランニングに参加したのは、主催者のAdam、プロダクトマネージャーのNaruo、バリスタトレーナーとして新しく入ったニューフェイスのKai、そして編集部の中の人の4人です。
京都の中心部、新京極にある2050 COFFEEに集合し、ストレッチやウォームアップをしてから出発。朝の澄んだ空気を感じながら、ゆっくりとしたペースで走り始めました。
ルートは9時に2050 COFFEEを出発し、清水寺を目指したあと、五条大橋から鴨川沿いを走って戻るコース。なぜ清水寺が目的地かというと……理由は特になく、たぶんAdamのその日のノリでしょう。今はちょうど修学旅行シーズン、フレッシュな活気があふれていましたが、なんとか人混みを抜けて無事に清水寺まで走りました。中の人も修学旅行で来たことがある場所なので、当時が懐かしかったです。
仕事から離れて、Small Talkを交わしながらランニング
走るスピードは、ゆっくり。他愛のない「Small Talk」を交わしながら走りました。Naruoとは最近の仕事の変化について話したり、Kaiとは彼の興味深いキャリアパスについて話したり。走りながら交わす会話は、普段のデスクワークでは忘れがちな、新鮮なつながりを感じさせてくれました。
ランニングを終えてからは、再度2050 COFFEEに戻り、特製の「カスカラティー(Cascara)」で喉を潤しました。カスカラティーはコーヒーチェリーの果肉から作られており、ほんのりとした甘さと爽やかな酸味が疲れた体に染み渡ります。共にいい朝を過ごして、それぞれの休日へ。こういう週末、なんだかいいですよね。
休日の朝、京都の街中を走るKurasuメンバーを見かけたら、ぜひ手を振ってください! 隣で一緒にペースメーカーになってくれても、もちろん良いですよ。
それでは、また次のランニングでお会いしましょう!