毎日お腹の調子が悪い人必見。7年間の不調を治した【魔法のチャイ】の作り方。
大学を卒業した私は単身フランスに留学した。花の都パリにだ。初めの1年は全てが新しく、全力でパリの生活を楽しんだ。毎朝テラスでカフェを飲み、お店のマスターとフランス語で少しおしゃべりをするといった夢のような生活だった。
そんな時、いつからか分からないけど、お腹をすぐ壊すようになっていた。異国で成果を上げないといけないというプレッシャーや冬のパリのどんよりとした空模様にやられていった。
3年後、ボロボロの身体で日本に戻ってきた。毎朝お腹は下し気味だし、ガスがお腹にたまってずっと苦しい状態。もちろん医者にはずっと行っていたけど改善は見られず、気づけば7年がたっていた…
過敏性腸症候群とコーヒー断ち
私がかかった病名は過敏性腸症候群という病気だった。これは腸の機能がうまく働かないせいで、腹痛や不快感や便通の異常を引き起こすというものだ。
私の場合は慢性的な下痢やガスによる膨張感に悩まされた。お医者さん曰く、ストレスや特定の食品がトリガーになって発症するらしい。この状態を改善するために、砂糖断ちや、グルテンフリー(小麦粉断ち)、野菜を摂る生活とか色々とやってみた。漢方も試した。でも思うように良くならなかった。
そんなある日、何かの本でコーヒー断ちというものに出会って2週間ほどやってみた。すると、ほんの少しだけど調子が良くなったのだった。でも、当時の私はカフェラテに人生を捧げていると言っても良いほどコーヒージャンキーだったから、ものすごく口さみしい感じがした。
チャイとの出会いがお腹を救った
友達と会うときもカフェに行くのが当たり前。何ならはしご酒ならぬ、はしごカフェとかしちゃう。そんなある日、気を聞かせてくれた友達がコーヒー断ちをしている私をチャイ専門店に連れて行ってくれた。
本物の粉のスパイス、茶葉、砂糖を煮だしてチャイを淹れてくれるお店だった。飲んだ時、衝撃が走った。うまい。初めてコーヒーの代わりに出来そうな刺激に出会った気がした。
チャイに出会う前はコーヒーの代わりに紅茶や抹茶、緑茶、中国茶などお茶に手を出していたけど、カフェラテのパンチ力には到底適わない。やっぱりコーヒーは刺激が強いのだ。そのパンチ力を心のどこかで欲していた。
それを解決してくれたのがガツンとくるチャイのスパイスとミルクのまろやかな舌触りだった。もはや、アジア版のカフェラテと言っても良いのかもしれない。
さっそく私は家に帰り、毎朝チャイを淹れ続けた。そうすると、1か月、2か月後に劇的におなかの調子が良くなってきたのだ。毎朝チャイを飲んだらお腹がととのう、飲まないと少し悪い状態がやや半年ほど続いた。
そして約1年後、気づけば朝チャイを飲み忘れても大丈夫な身体になっていた。完治してしまったのだ。今では、たまに友達とカフェに行ってカフェラテを飲むこともあるし、仕事の打ち合わせでコーヒーを出されたら飲むこともある。でも、昔のようにお腹を壊すことはなくなった。
チャイのスパイスのおかげなのか、コーヒー断ちのおかげなのかは分からない。どっちが効いてるのか。でも一つ言えることは、チャイがなければコーヒー断ちもなかった。だから、チャイは私の救世主的な存在。
お腹を治す魔法のチャイレシピ
粉のチャイのインスタントはやめとこう。やっぱりスパイスが入っている方がガツンとくるし、おいしい。初めの方はホールスパイスとかを使って作っていたけど、今は大雑把な「ずぼらチャイ」を毎日飲んでいる。そのやり方を紹介したい。
STEP①まず、茶缶かジップロックを用意。
スーパーで買ってきた出来るだけ安い茶葉を茶缶に8割ほど入れる。例えば日東紅茶の「こく味のある紅茶(アッサムブレンド)」なんかは安くておススメだ。もし茶缶がなければ、容器であれば何でもいい。それに入れちゃおう。
STEP②粉スパイスを茶缶に投入!
茶葉を入れた茶缶にカルダモン1:クミン1:シナモン6の割合で入れよう。几帳面な人はティースプーンで計って入れてもいいし、おススメは腕の振りで計ることだ。スパイスの瓶を持って、一振り、一振り、六振りすればいい。ダイジョブ、大雑把でいいんだから。
茶缶にスパイスを入れたらシャカシャカと缶を振って、もし、茶葉が粉だらけに見えなければそれは足りない合図。もう1回スパイスを1:1:6で振って入れよう。スパイスは多すぎぐらいがちょうどいい。これを作っているといつでもチャイが飲める準備は完了。
STEP ③牛乳と水の量は半分づつ
さぁ、あとはチャイを煮だすだけ。お気に入りのカップの半分にまずを水を入れて、それを鍋に移して火をかける。強火でいい。そこに、ティースプーン3杯か4杯ほどのスパイス入り茶葉を投入。水が沸騰してなくても入れちゃえばいい。
ぐつぐつ沸騰して、1分ほど待てば濃い茶色になってくる。そうなれば、さっきのカップに牛乳を半分ほどまた入れて、それを鍋に投入。ここからは鍋から眼をはなさないで。あっという間に牛乳がモコモコになるから、吹きこぼれないうちに素早く茶こしを使って鍋からカップにイン。
この時、茶こしは目が細かいやつじゃなくて、粗いものを使って。目が細かいとスパイスが詰まってうまく落ちない。二重になっている茶こしもやめとこう。最後に砂糖を入れてもいい。私は健康のためにはちみつをティースプーン2杯ぐらい入れちゃう。コーヒーは無糖派だけど、チャイは絶対甘い方がおいしいとおもう。
お腹を整える「ずぼらチャイ」ぜひお試しあれ。