教育×学びの組織|「正しい答え」は分からないという1つの答え
先日訪問したある小学校は、10の信念を子どもとも保護者とも共有しています。そのうち、もっとも印象的だった2つを紹介します。(本著者による訳)
学校での考え方や行動を決定する10の信念
(最後の2つ)
9. The master is not always the master.
子どもたちはお互いに多くのことを学ぶ。そのために、教師やマスターは、必ずしも必要ではない。どの子どもたちも才能がある。特定の分野で才能のある子どもと、才能を伸ばしたいと思っている子どもをペアにすることがよくある。後者は、マスターの指導のもとで自分のプロジェクトなどに取り組むだろう。このように、子どもたちは知識と経験を交換することを学ぶ。
10.We don't know the right answer to many questions.
本校では、人生における疑問や質問に特に注意を払っている。 私たちは、人生において自立した選択を尊重する。私たちは、子どもたちに世界がどのように機能するかを教えない。しかし、私たちはあなた自身の世界観を表現することを学ぶことに焦点を当てている。
情報技術の急激な発達とともに多様な価値が共存する今の社会、そして1年前には想像できなかったこの世の中、「正解はない」ことは明らかだ。
その事実や社会において、学習とは何か、教師である自分たちをどう定義するか(「教師」の専門性をどう担保するか)、それらを学校組織として明記して主張していることがかっこいい。
私は、その事実を子どもたちと理解したうえで、教員である私も学習者である子どもも納得する納得解をともに見い出していきたい。