だいがくともこ

自分も相手にとっても本質的に幸せな学びを見出したい、小学校教員です。自己啓発休業制度を…

だいがくともこ

自分も相手にとっても本質的に幸せな学びを見出したい、小学校教員です。自己啓発休業制度を利用して、オランダにて勉強中。テーマは、大人の学びを促進させる組織、教師教育学、そして、自分をつくるすきなものは何か問い直す暮らし。

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教育×学びの組織|自分の嫌がることは、他人にするなという考え

小学校で勤めていると、必ず1日1回は子ども同士の関係に関する問題に対峙する。それは、自分も相手もしあわせに暮らすためにどうしたらいいか、子どもたちが考え、社会的スキルを養う瞬間である。相手が嫌がる行為をしてしまった児童に対して、一方的に教員が叱るという方法でなく、「自分が同じ行為をされた場合、どう思うか?」と問い、いっしょに考える。 ただ、「自分の嫌がることは、他人にするな」というこの考えが最適なのだろうか? 自分の嫌がることは、汎用性として他人も嫌がるだろうと考えられる。

    • 何者にもなれていない私を救ったもの

      先日、訳も分からず涙が止まらなくなる1日があった。そのときのことを、ただただ記録として残しておきたいので、ここに書くことにする。 私はずっと、誰かになりたいと無自覚に感じていた。幼い頃は、姉のように生きたくて、習字が上手な友だちになりたくて、好きなものを好きと自慢げに言えるあの子になりたくて。 学生時代は、どこに行っても明るいあの子になりたくて、物事を俯瞰して見ているこの子になりたくて。 社会人になれば、子どもたちから好かれるあの先生になりたくて、好きを仕事にしているあ

      • 教育×学びの組織|「語る」のがたのしい時間

        誰だってきっと、自分がワクワクすることは大好きだ。 子どもたちは、休み時間だって授業時間だって、たのしいことには目がない。だから、彼らは「学習がたのしくなる瞬間」を味わうのも天才だ。 ところで、小学校の学習指導要領では、小学3年から接続詞(以下「つなぎ言葉」)を学習するが、それ以前から子どもたちは日常の中でつなぎ言葉を使っている。小学2年で学習する「まず」「つぎに」「それから」「さいごに」といった順序を表すつなぎ言葉や、「だって」「そういえば」といった話し言葉として現れる

        • 教育×学びの組織|「正しい答え」は分からないという1つの答え

          先日訪問したある小学校は、10の信念を子どもとも保護者とも共有しています。そのうち、もっとも印象的だった2つを紹介します。(本著者による訳) 学校での考え方や行動を決定する10の信念 (最後の2つ) 9. The master is not always the master. 子どもたちはお互いに多くのことを学ぶ。そのために、教師やマスターは、必ずしも必要ではない。どの子どもたちも才能がある。特定の分野で才能のある子どもと、才能を伸ばしたいと思っている子どもをペアにする

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        • 暮らしのエッセイ
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        • 教育×学びの組織
          7本

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          暮らしのエッセイ|小さな無料図書館

          誰でも本を手に取って、持って帰ってもいい。その名も「little free library」 オランダの家の玄関の前に、小屋を見かけることがある。のぞいてみると、その中には本が並んでいた。写真の場合は、ドアを出てすぐだ。 このlittle free libraryの活動は、アメリカから広がったもので、second handつまり中古品を活かすこと自体は、オランダをはじめ北欧でも生活に根づいているようだ。 気になった本があれば手に取っていい。気分転換に外

          暮らしのエッセイ|小さな無料図書館

          明日、とある教育大学のゼミにゲストレクチャとして参加します。日本の教育(学校教育含む)について実践研究する学生や院生の方々と「何を問い、どう考え、どんな実践につなげるか」を対話する場です。今日まで思考が止まらず行ったり来たりしていますが、明日は少し紐解けたらいいなと楽しみです。

          明日、とある教育大学のゼミにゲストレクチャとして参加します。日本の教育(学校教育含む)について実践研究する学生や院生の方々と「何を問い、どう考え、どんな実践につなげるか」を対話する場です。今日まで思考が止まらず行ったり来たりしていますが、明日は少し紐解けたらいいなと楽しみです。

          暮らしのエッセイ|手づくりドレッシング(Pestoベース)

          自分で調味料を組み合わせ、お気に入りのドレッシングができたら最高だ。 ・ペスト(ジェノベーゼソース) 小さじ1 ・ハニーマスタード       小さじ2   ※ハニー小さじ1、マスタードを小さじ1でも大丈夫 ・バルサミコ酢         小さじ1 ・塩              少々 ・こしょう           少々 ・オリーブオイル        多め(ペストの味を薄めるため) 味見をしながら、ペストやオリーブオイルの量を調整して完成。 この前、オランダのお家で教

          暮らしのエッセイ|手づくりドレッシング(Pestoベース)

          教育×学びの組織|同じリンゴでも、ちがう色で見えているかもしれない

          初任校で3年間ともに勤めた校長先生の言葉たちは、今でも私に残っている。その一つがこれだ。 1つの同じリンゴを僕と先生が見ていても、ちがう色で見えているかもしれない。「これは赤だ」とお互い思っていても、僕が思う赤と、先生が思う赤は、実は少し色味がちがう赤かもしれない。 同じ物事、教室での実践、子どもたちの姿を見ていても、捉え方は人によって異なる。 だから、目の前の状況や文脈を表現するために言葉はある。そして、自分と他者は、互いに「わかり合えない」存在であり、それを認めたうえ

          教育×学びの組織|同じリンゴでも、ちがう色で見えているかもしれない

          暮らしのエッセイ|民族を受け継いだ人々の想いが今ここにある

          人々の想いが集まる場所がすき。それを改めて感じた今日の一瞬を、ていねいに書くことにします。 私は、日本の地域がだいすきだ。田舎も街の路地裏も、その土地土地は面白い。例えば「田舎は何もない」という声もあるけれど、そこにこそ自然とともに生きている人々の想いや願い、暮らしの知恵が現れている。所変われば品が変わるように、その地域の習慣や風俗にふれる国内旅に夢中だったこれまで、日本国外にまで、まだ興味が広がっていなかった。 今日、それが覆った。 オランダライデン市にある国立民族学博

          暮らしのエッセイ|民族を受け継いだ人々の想いが今ここにある

          教育×学びの組織|6年前に戻ったら、ありたい姿

          自分についてポジティブに省察したいところですが、今日は後悔していることをていねいに省察します。 小学校教員1年目、初担任の2年生(7才)の女の子に言われたこの一言。「先生って、本当に大変そう!毎日こんなに私たちの勉強のプリントつくって、準備してくれてるもん!」 そのときは、初任1年目でまだまだ未熟な「先生」という私を、この子なりに精いっぱいねぎらってくれているんだと思い、「大丈夫やで。みんなが毎日学校で楽しく学べるようにお手伝いするのが先生の仕事やから!」と、なんとか笑顔

          教育×学びの組織|6年前に戻ったら、ありたい姿

          暮らしのエッセイ|やらない努力

          ものすごく平凡な、ある一日の気づきをていねいに書きます。 晩ごはんを食べ終わり、満タンになった食器洗浄機のスイッチを入れて、テーブルをふく。食後の楽しみ、Netflixで見始めたホラーのシリーズ「Stranger Things」を見る準備をする。お酒もチーズも準備万端。手に汗をかきながらホラーを見る。1話では物足りず、2話続けて毎晩見る。 見終えるころには、食器洗浄も完了しているので、ふたを開けて自然乾燥。歯みがきと寝る支度を済ませるころには、自然乾燥も済んでいるので、食

          暮らしのエッセイ|やらない努力

          教育×学びの組織|子どもが主体の教育環境 オランダの価値から学ぶこと

          自分が知っていることや、いいやり方だと思うことを、子どもたちにも「こうだよ、こうしたらいいよ」と一方的に押しつけたり、こちらの「教えてあげたい」の思いを前面に出したりする「教える」ということ。「教える」ことだけが「教育」ではない。「教えること」≠「教育」 子どもがいかに興味を持ち、どのように学び、何を理解するのか。 そのために、教員はどのような行動と発言をし、子どもの学習環境に何を提供することが一番愛があり、美しいか。オランダの教育関係者は、教育のねらいと自分自身を常に問

          教育×学びの組織|子どもが主体の教育環境 オランダの価値から学ぶこと

          暮らしのエッセイ|変えられるものと変えられないもの

          私には、いつも心のそばにある言葉があります。 相手を変える最も簡単な方法は、自分が変わること。 中学の頃、友達関係や部活のこと、自分の進路のことで「なんでうまくいかないの?」と漠然と悩んでいた頃に出会ったこの言葉。うまくいかない原因は相手にあると思い込んでいたけれど、自分の考え方や捉え方、つまり思考の枠組みを変えてみれば、ずいぶん生きやすくなることに気づいたのです。 価値観も経験も育った環境も違う相手を変えようとするのは、すごく労力がいる。そのこと自体、可能なのかどうか

          暮らしのエッセイ|変えられるものと変えられないもの

          教育×学びの組織|小学校教員が決めた休職と海外研修

          ― 学校の先生にも「学び」がある ― 小学校教員である私は、現在「自己啓発等休業制度」を利用し、海外(マルタ、オランダ)へ来ています。(covid-19禍での状況については、また改めて) 海外教育視察に参加するために休職を決めた理由2つをご紹介します。 0.教員の「自己啓発等休業制度」とは「自己啓発等休業制度」とは、教員自らが自己研鑽のために休職することができる制度です。対象研修は、➀大学等の課程の履修、②国際貢献活動の2つです。※制度内容は、都道府県教育委員会によって異

          教育×学びの組織|小学校教員が決めた休職と海外研修