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<メンタルヘルス>ウツには「静養」というけれど、金もなし
コラム1009
ご静養中のクララです。
うつ病には、静養と薬が大事、とはよく聞くけれど、どちらもお金がかかる。薬代は制度を使っても1割負担だし、通院にかかる費用もある。静養に至っては、ウチで寝ているしかない。それはどちらかというと「引きこもり」とか「子供部屋おばさん」に近い。静養といえば、暖かい沖縄やハワイのビーチで休む、とか、温泉でゆったり過ごす、とかではないのか。
それが夢物語ではないのは、マイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画から分かる。フランスでは、病気休職手当に時限がないそう。ムーア氏が病気休職中の男性に、「いつまで休職手当が出るのか」と聞くと、「治るまで」と答える。また、お産も無料で、会計には交通費を「もらいに」寄るそう。
日本の健康保険組合や国家の財政がそれほど良くないことは分かるが、障がい者に医療費を払わせたり、(私の自治体では)交通費を払わせるのは、どういうことか。働けない者がどうやってお金を工面すると思っているのか。障がい者の親や家族を罰しているようである。
日本のうつ病患者は、大抵がお金がない。失業保険も切れてしまうし、休職にも制限がある。遊んでいるゆとりはない。否、遊びではなく、静養なのに、資金がない。
寒い夜、温泉でも行けば、気持ちいいだろうなあ、と夢見つつ、頓服薬を飲んで、寝てばかりなのでした。
2025年1月31日
クララ