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古き面影がつくり出す「まちの情景」:飛騨高山 古い町並
こんにちは
岐阜から富山ルートの建築探訪、
今回は飛騨高山を巡ったお話をしていこうと思います。
何度か訪れたことのある街、でもその歴史や文化的なことはそこまで詳しくは知りませんでした。
その辺りに触れながら飛騨高山という地域を改めて知れるお話になればと思います。
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それでは、ちょっとだけお付き合いいただけますと嬉しいです。
|飛騨高山を知る
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では、まず飛騨高山はどんな地域なのかを見ていこうと思います。
飛騨高山というのは岐阜県高山市のことを指しています。
飛騨地方の歴史はとても古く、縄文時代から始まっているとされています。
現在のまち並みの基礎となっていると言われているのが、安土桃山時代に豊臣秀吉から命を受け、飛騨国の初代国主となった「金森長近」
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境内には屋台会館があり、祭屋台が展示されている
その長近が商業の栄えた国へと発展させ、高山城を築き、城下町や街道の整備を行い、商業を活性化させました。
さらに木材や鉱山の恩恵も受け、飛騨国が豊かになっていった歴史があります。
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しかし江戸時代には飛騨国は幕府の直轄領となり、高山陣屋で政治が行われ、明治時代に入ると廃藩置県の制度により高山県、筑摩県を経て岐阜県となり、現在の高山市となっています。
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飛騨高山 古い町並エリア
城下町の中心、商人町として発展した高山の上町、下町の三筋を古い町並と呼んでいます。
出格子の連なる軒下には用水が流れ、造り酒屋には杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり、町家の大戸や、老舗の暖簾が軒をつらねています。
上町には、駄菓子屋さんや伝統工芸のお店、名物の「みたらしだんご」のお店などが並び、多くの観光客で賑わいます。
下町は、市民生活関連の店舗が残る貴重な町並みです。
菓子、餅屋、骨董屋、農機具、畳、文房具、郵便局、料理屋など昔ながらの町並みで、高山の通な観光スポットです。
現在は江戸時代の情緒が残された旧城下町(古い町並)の重要伝統的建造物群保存地区のほかに中世の社寺建築が多く残っています。
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ボクが巡ったのは市街地の南北に広がる古い町並の商店通り。
そこに一歩踏み入れると、タイムスリップしたような伝統的な建築群が連なっており、沢山の人が行き交い、観光的な人気の高さを実感します。
まちを彩る風景も魅力的で、古い町並には用水が流れ、商店の格子越しのディスプレイも素敵です。
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また市内に流れる宮川の河川敷を歩く人たち、川の音、朝市の賑わい、橋の上から見通した先に見える豊かな山々など、自然と共存し資源を活かした地域なのだということを知ることができます。
|[木のまち]から学ぶ
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飛騨高山は、伝統的なまち並みからご当地グルメまで幅広く観光や学びを楽しめるところだと思います。
また飛騨地方は木材関連の産業も盛んな地域で、ボク個人としては飛騨の家具や伝統的な建築に見られる職人の技術などに触れられ学びとなります。
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市街地には古い町並の商店(商業エリア)があり、郊外には木材関連の製作工場(産業エリア)があります。
まちで見かける木で装飾された公共物だけでなく、地場で製作された木製品が市街地の商店で販売される仕組みが、飛騨高山が「木のまち」ということを印象付けてくれます。
他の地域に行って、特にまちの特徴に「木」を謳っている場所に行ってみると自分がいる地域(埼玉県飯能市は西川材という木材のまち)との違いを知ることが出来ますのでとても勉強になります。
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建築も公共物も木造が多い
こうした経験から自分のいる会社でも地場で作った木製品を販売するカタチを作りたいと思ってオリジナル製品KURAMOCOを始めている理由の一つです。
小さな歩幅でも進めていきながら飛騨高山のように「木のまち」の木製品という印象に繋がっていけたら、そんな風に考えています。
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飛騨高山では名工の建築物や彫刻などが数多く残されており、様々な場所で飛騨の匠の技術に触れることができます。
伝統的な建築のほか、高山を代表する伝統工芸の一位一刀彫、飛騨春慶など今なお受け継がれ、それら技術を結集させた絢爛豪華な祭屋台が街を彩る「高山祭」(春・秋とある)は全国的に有名なお祭りで知られています。
一度、実際に見てみたいですね。
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ということで、
今回はこの辺りで失礼します。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
▼よろしければこちらもご覧ください。
▼KURAMOCO
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![倉嶋 洋介](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47628524/profile_b90643c28d3f2319f7dbd0cc5d4b42d7.png?width=600&crop=1:1,smart)