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あなたならどの椅子を選びますか?:椅子とめぐる20世紀のデザイン展

こんにちは

東京、日本橋にある高島屋にて開催された「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」に行ってきました。
会期も3月18日(※現在は終了)までで、ギリギリ滑り込みでの観覧という感じでした。
※今後大阪→名古屋の高島屋へと巡回していきます。

ウィンドウディスプレイ
デパートらしく都会的な展示デザイン

ということで、今回は椅子とめぐる20世紀のデザイン展のお話をしていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。


|椅子のデザインから見る20世紀

まずは、どのような展覧会なのか、を知っていこうと思います。

本展では、アール・ヌーヴォー、バウハウス、ミッド・センチュリー、イタリアン・モダンまで、20世紀100年におけるデザインの変遷を、椅子研究家の織田憲嗣氏のコレクションから厳選した100脚の名作椅子を案内役にたどります。また食器、キッチン用品、家電製品、事務用機器などもまじえて、デザインと生活の関係性を解き明かしていきます。
優れたデザインが生まれる時、そこには時代の社会性や人々の暮らしが密接に関係しています。形状の美しさや驚きの内側には、よりよい未来を描こうとするデザイナーの情熱が詰まっています。
時代を作り、また今も変わらず光を放ち続ける、時代を超越した「名品」たち。使う人々に幸せをもたらすそれらは、人の営みから生まれた、まさに美しい生活デザインです。

高島屋HPより引用
会場の様子

高島屋のサイトにも載っていますが、今回の展覧会は椅子研究家の織田憲嗣氏のコレクションの名作の椅子が多く展示されています。

20世紀の年代ごとに活躍したデザイナーの名作椅子が並び、時代の変化と共にデザインや素材にもその変化の影響が現れていることを展示構成によって知ることが出来ます。

椅子が並ぶ展示だけではなく、その時代の空間を再現したインテリア展示もあるので、より自分がその中にいるイメージを浮かべられると思います。

1920年代
バウハウスとモダニズム
1980年代
年代によってデザインや素材や色味の変化が異なっている

会場には多くの人が来場していて、各々の観覧の仕方で楽しんでいるように思えました。

例えば、アールヌーヴォー的なデザインが好きな方やモダニズムのミニマルなデザインが好きな方、それぞれの好みの椅子のところで立ち止まりお連れの方と談笑していたり。

または、建築やプロダクトなどのデザイン関係の方は色々な角度から椅子を見ていて、どういう造りになっていて、キレイに見えるプロポーションの秘密はどこにあるのだろうか、のように作品を食い入るような見方から作り手の方だなっていうのはすぐわかります。

たぶんボクも同じような見方しているはずなので、、

モダニズム時代のインテリア
ミースとコルビュジェの巨匠建築家の競演
アントニ・ガウディ

一つの見方に固執せず、会場に訪れた人たちがその人なりの観覧をしている様子を見ていると、色々な見方が出来て楽しい雰囲気を作っているなぁ、そんな風に感じました。


|あなたの椅子はどれですか

では、ここから
そんな見方の一つとしてボク個人の視点からのお話をしていこうと思います。

今回の展覧会は沢山の椅子が並び、形も大きさも素材もそれぞれですし、個性的。

アメリカ ミッドセンチュリー時代のインテリアを再現

多種多様な椅子たちから、自分好みの椅子を見つける面白さがあるのではないか、と思います。

かわいい、かっこいい、美しい、キレイ、渋い、という感想からでも良いですし、あるいは展示作品には座れないけれど、腰掛けた時をイメージしてみたり。
そして、そこから何が見えてどんな気持ちになるのだろうか、なんて思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。

そう、選ぶ理由はそれぞれで、自由です。

ただただ直感的に、これイイ、に辿り着いた椅子が、あなたらしい椅子、なのかもしれないです。

柳宗理はじめ日本人デザイナーの作品も
リートフェルト
レッドアンドブルーチェア


いかがでしょうか、
各年代の椅子が多く並んだ中に、あなた好みの椅子を見つける、そんな自分を投影するような楽しみ方がこの展覧会にはあるんじゃないかとボクは思います。

フィン・ユール
肘掛けのフォルムが美しい


尚、この展覧会は東京での展示は終了してしまいましたが、これから大阪から名古屋へと巡回していきます。
※大阪3/27-4/14、名古屋4/18-5/5 どちらも会場は高島屋

もし足を運ばれ、あなたっぽい椅子を見つけた、その時はぜひお話を聞かせてください。


ということで、
今回はこの辺りで失礼します。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

ではまた

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倉嶋 洋介
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