見出し画像

ギターの顔色さえ伺う人間

人の顔色を伺う性格の私だ。
そういえば、私はギターの顔色さえも伺って生きていることに気付いた。

嘘みたいな、本当の話。














1ヶ月前に私はギターを始めた。
5年前に挫折してからずっとずっとチャレンジし直したかったギター。
とある日の勢いで、近所の中古屋さんで買った1万円のギター。

元々ベースをやっていたが、一時期の私は
"毎日ベースに触っていなければいけない"
という謎の使命感に襲われて毎日1分だけでも触るようにしていた。今思えば軽い強迫性障害みたいなものだと思う。

そんな性格を持ち合わせている私。
ギターを買って1ヶ月、毎日触ることが目標であるが触ることはなかった。












理由としては気分の落ち込みだ。
私は色々あって今会社を休んでいる。
適応障害で休職中ってやつだ。
好きなものさえ、やる気がないと、手をつけられない。

今日こそギターやるか。なんて思っても結局触らずに夜が明ける。そんな毎日を繰り返した。

いざ、本当にギターをやる時、それは完全に私の気分で触る時。私の身勝手な気分次第でギターを触るということ。ギターにしてみれば "都合良い" なんて思われるんじゃないか。普段やらないくせに。

バカみたいなんだけど、私はギターにそう思われることが怖くて、「都合よくごめんね」と思い、本来必要ないはずの罪悪感を持ってやっている。











楽器に1秒触れてしまえば、気付いたら何時間も経っていることは当たり前。やっぱり触ると楽しくて、次の日も、そのまた次の日もやり出すだろう。
楽しさをしめてやり続けるという私の姿、醜いと思われてないかも心配になる。















余計なことで気持ちの体力を使う自分自身に嫌気がさすけど、それくらいにギターを大切に思えているんじゃないかとも思えて少し嬉しくなった。

いいなと思ったら応援しよう!