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2024年読んでよかった本15選
ちょっとはやいですが、今年読んでよかった本をまとめました。
普段はメンタルヘルスに関する記事を書いていますが、人生全体を豊かにしていきたいなと思っているので、ビジネス本や哲学書なども読んでいます。今年は小説や漫画も含めて、面白かった本を紹介していきます。
映画『花束みたいな恋をした』を切り口として、労働と読書が両立できない現代について語る一冊。明治、大正、昭和、平成の人々と読書の歴史を振り返るのが斬新だった。最終的にメンタルヘルスとバーンアウトの話になり、「全身全霊ではなく半身で働こうぜ」というメッセージを出しているのがよかった。
哲学者、谷川嘉浩さんの著作。「本当にやりたいこと」「将来の夢」などのテンプレに惑わされないために。漫画『チ。』を切り口として、捉え所のない「衝動」をテーマに語っていく一冊。いろんな書籍を参考にしながら、ストーリーを作っていくのが本当に面白い。
上記2冊については読書感想文を書いているので、よかったら。
それでは続きを
習慣に関する本の中では一番なんじゃないかな。著者のストーリーを語り、習慣化のコツを語り、注意点やエピソードも散りばめられている。クオリティが高い一冊。自分の経験も含めて、今度読書感想文を書きたい。
双極性障害の当事者、坂口恭平さんの一冊。漫画形式。面白かった。絵画を描いたり、本を出版したり、とにかくいろいろ挑戦されている方。貧乏だった時代から、どんな風に工夫してきたか。事務の捉え方が変わる一冊。なりたい自分に近づくために、時間の使い方はやっぱり見直したい。
漫画。やりたいことなんて特にない、それなりに人生こなしていける少年が、絵を描くことに興味を持って、生き方が変わってしまう一冊。まさに「衝動」に取り憑かれてレールを外れた感じ。東京芸術大学合格に向けて動き出すけど、そこは狭き門。素人から猛烈な努力を積み重ねた彼は成功を掴み取ることはできるのか。ちょっと泣いた。
哲学本。美術、音楽、料理に通じるセンス。ものを見るときのちょっとしたコツの分解に挑戦する画期的な一冊。曲がさまざまな楽器で構成されているように、餃子もさまざまな食材で構成されている。そのような視点をアートの理解に持っていけば、美術館も楽しくなる?
『センスの哲学』読んで、『ブルーピリオド』読んで、現代アートに興味が湧いた。再び美術館に行くようになった。完璧じゃなくてもいいから、作品を楽しむ練習をしてる。きっかけをくれて、ありがとう。
村上春樹の長編小説。肖像画を描く男性が、奥さんと別居して、落ち込んで、少しずつ絵を描いていくお話。村上作品なので、奇妙なことがいっぱい起こるのだけど、クリエイターの思考のプロセスが垣間見えてよかった。今年はあれだ、「衝動」と「創作」をテーマに本を読んでいるな。
漫画。もうね、アホすぎて笑った。生徒会の中で複数人による恋愛ゲームが繰り広げられるのかと思ったら、生徒会長と副会長が、ただただお互いに告らせようとするだけのお話だった。恋をすればするほどアホになって、周りを取り巻く人たちもアホで。めっちゃ面白かった。
漫画。見た目はギャル、コスプレ好きの美少女と雛人形制作が趣味の男の子が衣装の制作を通じて成長・恋愛していく物語。コミケとかコスプレとか興味なかったんだけど、快活CLUBで手に取ってみて、思いがけずハマった。文化祭編の五条くんの表情がいい。
ここまで9作品、残り6作品。後半行きます〜
著者はカウンセラーの東畑開人さん。小さなカウンセリングルームには、様々な悩みを抱えた人がやってくる。数人の事例を紹介しながら、ユーモアを交えた軽い口調で、心が軽くなるヒントを教えてくれる。例えがわかりやすい。現代人が抱きやすい「わたしはひとり」という感覚に悩んでいる人は、読んでみてほしい。
哲学本。『世界は贈与でできている』の著者、近内悠太さんの一冊。正直、全部を理解できた自信はない。ただ、私を生き直す、物語を何度もつむいで、繰り返し生きていくという行為については、自分も取り組んでいるので納得感があった。時間があるときに読み直したい。
ACTの本。大切にしたい価値を設定して、迷ったらそこを確認して生きていくとうまくいくという本。認知行動療法をベースに発展させたACTについて、割と噛み砕いて説明してくれている。「モヤモヤやいろんな感情を抱えながらも、バスの運転手のように目的地まで向かおうぜ」という例えはわかりやすかった。
『マチネの終わりに』で有名な、平野啓一郎さんの小説。死んだお母さんをAIで生き返らせるマザコン青年の話かと思ったら、自由死や格差社会などのテーマも取り扱いつつ、ストーリーが組み立てられていてすごくよかった。『ある男』も面白かったし、もっと平野さんの作品を読みたいと思った。
休むっていろいろあるよね。ただ寝るだけじゃなくて、ちょっと運動したり、旅行に行ったり、音楽を聴いたり。睡眠、栄養と共に大事な休養について、日本人はきちんと学んでない。だから、書きましたという本。小さな趣味を増やしていくという自分のアプローチは間違っていなかったと思えた。
好きな映画、好きなアーティスト、自分の「推し」について語りたいのに言語化できない人に向けて書かれた一冊。これを読んでnoteの更新をもう一度頑張ろうと思えた。どんな風に書けばいいかというノウハウももちろん参考になるのだけど、著者の三宅さんの願いにとても共感した。
最後の2冊については、最近読書感想文を書いたので、よかったらそちらをお読みください。
おわりに
今年は再び小説が読めるようになって、いい作品にも出会えたのでよかったです。
また、途中にも書きましたが、「衝動」と「創作」に興味関心が高まったみたい。読書をしながら変化する自分を楽しんでいきたい。
読んでいただき、ありがとうございました。
★去年、一昨年の読んだ本の紹介はこちら。