ウイグルジェノサイドとは~SHEINと新疆綿、日本企業の対応~|Z世代、20歳から見た政治
さて、今回の記事は、中国共産党が行っている「ウイグルジェノサイド」についてとなります。
この「ジェノサイド」とは、以下のようなことがらを指す言葉です。
簡単に説明すれば、「ナチス・ドイツがユダヤ人に対して行ったホロコーストのようなこと」となります 「ホロコースト」は「ジェノサイド」の一例(ホロコースト⊂ジェノサイド) 。
そしてなんと、この「ジェノサイド」が、現在進行形で行われているというのです。
歴史の話ではなく。
現在、中国共産党が新疆ウイグル自治区ー-東トルキスタン共和国ー-に生きるウイグル人に対して、強制不妊手術や教育施設における洗脳、奴隷的な強制労働を行っているとされています。
イギリスの機関がジェノサイドを認定
ウイグルジェノサイドの証拠とされるものが挙がった
アメリカの国務長官がウイグルジェノサイドを非難
元ウイグル人による告発
中国共産党はこのウイグルジェノサイドについて、一貫して否定の態度をとり続けていますが、多数の証拠が提出されている以上、「ジェノサイドは行われている」と判断するのが妥当でしょう。
なぜ今、私がウイグルジェノサイドについて取り上げたか。
それは、
YouTubeやTikTokなどにおいてインフルエンサーが好意的に紹介しており、またその圧倒的な安さからも、主に政治に敏感ではない若者が商品を購入している「SHEIN」が、新疆綿ー-ウイグルジェノサイドによって生産されたと考えられる素材ー-を利用しているとほぼ確定したためです。
ウイグルジェノサイドに対する認識は未だ広がっておらず、なんとかしてこれを日本人に周知させる必要があると、私は考えております。
そこで、日本を浸食しつつある「SHEIN」とウイグルジェノサイドが結びついたこのタイミングで、トレンドワードに多くの情報を乗せることがベストであると判断しました。
「SHEINが新疆綿を利用している」との情報は、以下のソースより。
「SHEINの服が臭い」といったレビューも散見されますが、それはこのような、「劣悪な労働環境において製造されているためではないか」と言われています。
「SHEINが新疆綿を使用している=ウイグルジェノサイドに加担している」ということが事実であればー-SHEIN公式がこれを認める声明を出していないためこのような表現にしておりますー-、SHEINの製品を購入することも、ウイグルジェノサイドに加担する行為となる、ということです。
知らずに購入してしまった、というのは仕方がありません。
過去は取り消せません。
しかし、「今後は購入しない」とするのが賢明でしょう。
人を痛めつけ、虐待・虐殺をしながら製造された可能性の高い服を、あなたは今後も購入し続けますか?
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さて、ここまで「ウイグルジェノサイド」と「SHEIN」について取り上げてまいりましたが、残念ながら、これは日本企業も関係している問題です。
日本経済新聞電子版に掲載された記事によれば、
となっています。
上記画像は、2021年5月21日時点での情報です。
そのため、更新情報も確認できます。
などなど。
大まかな、そしてまとまった情報として上記画像を共有しましたが、気になる個別企業における現在の対応などがありましたら、ご自身でお調べいただければと思います。
しかし、やはりユニクログループや無印良品などは、もはや開き直って新疆綿の使用を継続しているようですね……。
また、上記画像の「無回答」に、「銀座山形屋」が挙げられていました。
銀座山形屋さんは、私が成人式のスーツを依頼した企業であり、シャツについてもオーダーを考えている企業さんです。
Googleにおいて更新情報などを検索したのですが、見当たらなかったため、HPより問い合わせました。
これについてお返事をいただき、共有の許可もいただきましたので、ここに掲載させていただきます。
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このように、中国共産党によるウイグルジェノサイドは、SHEINなどの中国企業や、悲しいかな日本企業も関係している、「現代のホロコースト」と言うことができるでしょう。
では、このウイグルジェノサイドの情報を受け、我々はなにをすれば、どのような行動をとればよいのでしょうか。
私は、以下の5つを提案いたします。
①新疆綿を利用している企業の商品を買わない
まず第一に、新疆綿の利用を公言している企業の製品を購入しないようにすることです。
「新疆綿の利用は自社の不利益となる」と判断されれば、その企業は新疆綿の利用=ジェノサイドへの加担を停止することでしょう。
※かといって、すでに購入した製品を破いたり、それをネット上にUPする行為は推奨しません。
②Twitterやnote、YouTubeなどにおいて情報を拡散
そして第二に、ネット空間において、ウイグルジェノサイドの情報を拡散することです。
このウイグルジェノサイドについては、まだまだ日本では認識されていません。
そのため、SNSを利用して情報を拡散することは、ジェノサイドに対抗するひとつの方法であると言えます。
③リアルの友だちに情報を共有
第三に、リアルの友だちに情報を共有することです。
SNS上で情報を拡散すると共に、リアルで拡散することも重要となります。
と言いますか、「大切な友だちがジェノサイドによって製造された可能性の高い服を買っている」という状況、嫌じゃないですか?
④中国製の製品を購入しない
そして第四に、中国製の製品を購入しないことです。
中国共産党に、「ウイグルジェノサイドを行うことは、自国にとってマイナスの効果をもたらす」と理解させることが重要なのです。
そもそもですが、安い Made in China の服は縫製などの質も悪く、長く着用することができません。
SDGsを持て囃しながら使い捨てのファストファッションを着用している現代の日本人には、首を傾げてしまいます。
有名ブランドでも中国製の商品を扱っていたりしますが、中国製の商品が購入されないようになれば、ブランドも取り扱いを停止することでしょう。
私は可能な限り、綿やカシミヤ 上質なカシミヤの産地である内モンゴルも、中国共産党による迫害を受けている疑いがある などの製品の購入を検討する場合は、産地について問い合わせるようにしています。
しかし、多くの方にとってそれは現実的ではないでしょうから、まずはタグに「中国製」や「Made in China」とある商品を購入しないようにされてみてはいかがでしょうか。
※「中国製アプリの多くは個人情報を抜き取っている」との声もあります。このあたりにも、注意を払うべきかもしれません。
⑤企業に対し問い合わせを行う
そして第五に、企業に対して、新疆綿の利用などについて問い合わせることです。
自社の顧客層が新疆綿について関心を持ち始めた=新疆綿の利用が自社にとって不利益となる、となれば、企業も新疆綿の利用を取り止めるのではないでしょうか。
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以上の5つは難易度の低い順に並べており、数字が大きくなるにつれて実践が難しくなるかと思います。
すべてを全員に求めるわけではありません。そもそも、私に強制力はありません。
経済状況や生活スタイル、職業など、個人によってさまざまです。
しかし、すべての人が少しずつでも、上記のようなことを意識していけば、ジェノサイド問題の解決へと近づくのではないでしょうか。
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ただ、ウイグルジェノサイド関連製品・企業に対する不買のみでは、ウイグル人の ただでさえほとんどない 報酬が減らされてしまったり、中国共産党が「ウイグル人に存在価値なし」として、より非道なジェノサイドを行ってしまう可能性も否定できません。
そのため、ジェノサイドについての情報をもっと広め、ウイグル人に対する救済を、国、そして世界で訴える必要があります。
なんにせよ、兎にも角にも、情報の拡散、認知の拡大が急務です。
声を挙げていきましょう。
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本記事では、「ウイグルジェノサイドは存在する」として話を進めました。
しかし、「ウイグルジェノサイドなんてネトウヨの陰謀論だ」とする日本人も一定数、存在します。
ご判断は、あなたに委ねます。
中国共産党による残虐非道なウイグルジェノサイドに反対の意を示すのか、ウイグル人の人権および命が奪われている可能性から目を背け、安全保障がアメリカにおんぶにだっこであり、また西側諸国の一員である日本の立場も考えず、「ウイグルジェノサイドは存在しない」と主張するのか、すべてはあなたの自由です。
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