「情報発信」とはなんだったのか?
「情報発信が大事だ!」
そう言われて久しい。
なんとなくそうなのかなーと思っていたんですが、最近ふと腑に落ちたので。
#目次 **
1.元々の情報発信の役割
2.変化した情報発信の役割
3.価値が直接やり取りされる時代へ**
1.元々の情報発信の役割
インターネットが広まえる前は、存在自体を伝えることがすっごく難しかった。
さらに、インターネットが当たり前になってもこの難しさは継続していく。
つまり、
実際の価値 > 伝わる価値
になってるわけだ。
図にするとこんな感じ。
これを少しでもイコールに近づけたいとして、情報発信は行われていた。
2.変化した情報発信の役割
そんな時代を経て、インターネットが世界をつなぎ、そこに個々人が自分の価値を載せていった結果、
実際の価値 ≒ 伝わる価値
となっていった。(素晴らしい!)
だけど、これは行き過ぎた。
なぜなら、みんなが
伝わった価値 = 実際の価値
だと認識してしまったからだ。
つまり、「伝わった価値」が「実際の価値」だと誤解するようになっていったのである。
ここでの「情報発信」の役割は、「伝わる価値」の最大化になった。「実際の価値」はどちらでもよくなった。
結果の目的化が起こったと言ってもいい。
いきすぎたマーケティング施策などによって、人間の認知を超えた「伝わる価値」の最大化が実現されている。
近似の例だと、twitterは情報発信するツールで、埋もれてしまっていたものを世の中に広めることにすごく貢献していた。だけど、その数字(フォロワー数、リツイート数など)が、価値を持ち始め、そちらこそが目的へと変化していった結果、そこの最大化が目指されるようになった。
以上から、現在この世はアンバランスな状況になっている。
3.価値が直接やり取りされる時代へ
ちょっと考えてみたらこの状況が変なことぐらいみんなすぐ気付く。
だけど、「結果」というのは強く人に影響を与えてしまう。
これは、「売上」や「利益」を会社の目的においた瞬間に、そちらに最適化されてしまい、「もともとなんのために起業したのか?」がブレる現象ともよく似ている。
じゃあ、この変な状況は変わっていかないのか?
と聞かれたら、そんなことはない。
ここから先は、「価値が直接やり取りされる世界」になっていく。
価値あることがあれば、それがそれを価値だと感じてくれる人のところに自動的に届く仕組みが標準化されていく。
つまり、「実際の価値」しかない世界。
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たとえば、このnoteさん。**
クリエイターが特定のハッシュタグをつけて投稿すれば、それを編集の人や深津さんが見つけてくれて取り上げてくれたりする。今はまだ人力の部分が大きいけど(というかそれが大変ありがたいんだけど)、この辺の仕組みはいずれ多く自動化され、標準化されていく。
このように、「実際の価値」「伝わる価値」はどんどん一体化してきて、数年もすればそれらを分ける言葉さえなくなるのかもしれない。
その頃には「情報発信」は役目を終え、言葉として消えていく。
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