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徒然雲 色と形と粋と技 『芹沢銈介の世界』@日本民藝館
みなさま連休はいかがでしたか?
土曜日以外はお天気も良く、行楽日和だったような。
週末はとあるイベントのお手伝いで東京滞在でした。
その話をするとまた長い話になるので、それはいつかまた。
その二日ほど前に横浜の実家にステイし、鼻水を抑えるべく薬をもらいに
病院に行ったり、母とランチに行ったり、美容院に行ったり。
そして、少し前にお二人の大好きなnoterさんの記事で知った
日本民藝館での芹沢銈介展に足を運んできました。
駒場東大前駅、渋谷から二つ目なのに別世界な瀟洒な建物が並ぶ
閑静な住宅街を歩く。
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角を曲がると
ワタシが愛してやまない日本民藝館。
日本中の昔から作られ使われてきた道具、雑器などに美のスポットライトを当て
工芸として芸術的に引き上げた柳宗悦創設の美術館?博物館?
その民芸運動には特に何も思うことはないが、というより運動と名付けるのが
どうかとう思うことはある。
ただ、その活動に関わった錚々たるメンバーの芸術は好きなものが多い。
河合寛次郎、濱田庄司、そして芹沢銈介、棟方志功などなど。
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ワタシが敬愛する柚木沙耶郎は芹沢銈介の弟子。
そして、この民芸の掘り起こし活動がなければ・・・木喰仏はまだ埋もれたままだったかもしれない。
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小窓の受付
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ガラガラと木の引き戸を開けると、そこは魅惑のデザインの世界
この建物全てが美しく、そのひとつひとつのディテールがこれまたシビれる。
ただ撮影禁止なのが残念でならない。
隅から隅まで撮りたいなぁ。
いくつかある展示室に、各国から集められた民芸、工芸品が展示されている。
玄関正面の階段の壁に飾られた作品をみながら
まずは2階の特別展示室へ。
生誕130年
芹沢銈介の世界
染色工芸家
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今回の展示で心に残った作品の一つ。
『文字文地白麻部屋着』
日・月・木・雲・花・山・水・草・鳥
この文字を染め込んだ着物。
ワタシが今、奈良での生活で触れる小さいが大きな感動を与えてくれる
自然の言葉をデザインとした着物。
粋でかっこいい!
こんな着物をサラッと着こなせたら素敵だろうな〜
その他、暖簾や装丁など様々な作品で、多様な表現と一貫した色と形に拘った
芹沢銈介ワールドを堪能した。
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人の手でたくさんの工程を経て丁寧に作り上げられた、手仕事が大好き。
そして道具というものも惹かれる。
ざる、籠、桶・・・・編まれたもの、組まれたもの、打たれたもの?などに美しさを感じるのです。
便利な現代の生活で、つい忘れがちになる昔ながらの丁寧かつ質素だが堅実な
道具や生き方を、ここを訪れると思い出させてくれる。
そもそも知らない時代のことかもしれないが・・・
日本人がそれぞれの土地の気候や風習による生活の知恵から生まれた、
道具や生活品は、現代でも参考になる先人たちのメッセージだと受け止められるような気がします。
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いい仕事をみた後は足取りも軽く?
またいつもの道で、池尻大橋まで歩いた。
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都会のせせらぎ
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三茶(一駅)まで歩いた
味気ない道
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民藝館から帰る時、いつもここに出て新玉川線に乗るのですが
さっきまで観たもの感じたものと、この無機質な都会の現実的な景色のギャップに
なんともいえない感覚を覚えます。
Uber Eatsのバックパックを背負った自転車の人を横目に
昔は籠で積んだ荷物を人や馬が運んでいたんだろうな〜
三軒茶屋のお団子でも食べて一休みしながら・・・
ワタシは駅前のミスドでドーナツ食べて一休み。
古きを学び 新しきに生きる、
でも古きを生かしたいと思う民藝館詣ででした。
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