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あをによし 硝子越しの天平美【聖林寺】奈良あるき

曇り空からだんだん明るくなった朝。

出かけよう。


ただし、その前にひと戦。

納得いかないことがあり役所へ。




うっす。





あえなく惨敗。

う〜〜ん。

ワタシが間違っているらしい。


モヤモヤで下がった気分を上げるために10階へ上がった(笑)


気分も空も晴れないが・・
眺めは良い



ということで、モヤモヤを浄化させるために歩くことにしました。


大和八木から三つ目の桜井駅下車。

山辺の道を歩くときに、この駅の北口からスタートが多い。

今回は反対側の南口に出て歩きます。


歩きの目的地は、聖林寺


桜井駅



かつては賑わったであろう駅前は、なんとなく寂しい雰囲気をいつも感じる。


聖林寺までバス(談山神社行き)でも行けるが、時刻表を見たら5分前に出ていた。

まあ、距離は大したことないので歩きます。




ひとなれしてるのか・・
近づいてきた
向こう見ながら、カラダはチョンチョンチョンと寄ってくる



駅から南の山に向かって進む。

目的地まで3キロ弱(途中若干の緩い坂あり)。


ちょっと懐かしい街並みを通り抜ける。




中央通り
松福堂で栗まんじゅう入手
🌰





談山神社へ行くときにバスで通る道に出て、その道沿いに歩く。


すると左に神社が。

そこに見えた景色に吸い込まれた。


←等禰神社
↑聖林寺
↑↑談山神社



聞いたことあるぞ。

等彌神社(とうみ)





そうそう、歩きの先達、中田さんさりーさんが以前記事にされていました。
そして、歴史といえばキキさんの深堀り記事も!

詳しいことはそちらで(笑)

ワタシはサクッと写真だけ。


大変な由緒でございます





亀の



ステキ






思わず寄り道したくなったのが・・・この景色。



この先が気になった













紅葉はまだ4分ぐらいでしょうか。

まだまだ青い葉もたくさん。











下津尾社
実際はもっと薄暗かった






上津尾社から






次回、必ず登ります




黄色が映える






保田 与重郎
桜井出身
版は棟方さん?





黄葉がスキ







踏んじゃうところでした











思いもよらず、とてもいい気の神社に立ち寄れかなり気分も回復?!



聖林寺まで1.6キロ。



見えてきた




橋を渡る



焼却炉



山を背に佇む古刹。








霊園山(りょうおんざん)
聖林寺(しょうりんじ)

国宝の十一面観世音様で有名なお寺。

談山神社に行く途中にいつも気になっていて、やっと参詣です。


御本尊は十一面観世音様ではなく子安延命地蔵様。

なんともいえない安定感とおとぼけ感がある、包容力満載の地蔵様でした。




御本尊の横の厨子に十一面観音像の仮の姿を撮影できます。


西陣織の観音様が納まる
厨子


明治20年(1887)、アメリカの哲学者フェノロサによって秘仏の禁が解かれ、人々の前にその美しい姿を初めて現しました。
フェノロサはその美しさにたいそう驚き、門前から大和盆地を指して、「この界隈にどれ程の素封家がいるか知らないが、この仏さま一体にとうてい及ぶものでない」と述べたと伝えられています。

聖林寺HP より




本堂脇の厨子は、十一面観音のためにフェノロサらが寄進したものとのこと。


そういえば法隆寺の救世観音もフェノロサによって公開された。




三輪山を望む



十一面観音は、もとは三輪山の神宮寺の一つ大御輪寺(だいごりんじ)」の仏さまでした。大御輪寺は大神神社の最も古い神宮寺として奈良時代中頃に設けられ、十一面観音はその本尊として祀られてきました。
明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈を免れるため、慶応4年(1868)5月16日、大御輪寺と親交の深かった聖林寺に移されたといわれています。
当時の住職は高僧 大心(聖林寺再興七世)でした。三輪流神道の正嫡であり、東大寺戒壇院の長老であった大心以外にこの仏像を正式に拝める僧はなかったのでしょう

聖林寺HPより



本物はコンクリート造の観音堂にいらっしゃる。



クールでヘビーな扉



とてもシックでスッキリした観音堂。



2023年 照明デザイン賞 優秀賞に選ばれたそうです
一般社団法人 照明学会 HPより画像拝借



国宝ともなると、このような場所に納められるのでしょうか・・・


円成寺の大日如来像もそうでした。


暗くても御堂や厨子の中にいていただきたいな〜と思った。

光は蝋燭でね。



今回訪れたのは、現在開催中の曼荼羅展を観たかったのもある。

書院に十点ほどですが、春日宮曼荼羅や當麻曼荼羅などが目の前で観れ、
その詳細の美しさは見事でした。




小ぶりなお庭には冬の花や、南天の実が彩りを添えていた。





苔むす
十一面観音像



















お寺のカフェ?で休憩してバスに乗ろうと思っていたのですが
本日は予約のみ(貸切)の営業とのことでした。

今日はそんな日・・・


バスの時間にはだいぶあるので、歩いて戻ることに。











シュワッチ





等彌神社の手前でまたちょっと呼ばれた気がした場所が・・・




枯葉に埋まる
石段



樹々がワサワサ
風が舞う








ほぼ同じ道を通り、桜井駅に到着。

盆地は青空が広がっていて、このちょっとの地形の違いで
雲の様子もだいぶ違う、奈良あるあるでした。



プラタナス?
駅前の並木が盛大に色づいていた




ずっと気になっていた聖林寺を参詣でき、噂に聞く美観音様も拝見できました。

ワタシは仏像に関しては、宗教や信仰の対象としては観ることはまずなく、
芸術的というと大袈裟ですが、シンプルに好きかシビれるかといった感覚で鑑賞します。
それは仏画も同様。

そんな見方での仏像、仏画の話はいつか綴れたらいいな〜と思ってます。






【今日の収穫】

黄葉




紅葉




【今日のおやつ】

松福堂の栗まんじゅう
しっとり品の良い甘さの白餡
美味






今日はいよいよ冬へと季節が進むのを感じる寒い一日でした。

歩くにはベストシーズン!(もっとガシガシ歩いているはずだったが・・・)

年内できるだけ歩いて記録できたらいいと、ひとり作戦会議中(笑)



今回も長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました!



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kumokichi
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