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スマホに費やす時間を減らす作戦。

私は以前、1日のうち8時間もスマホを使っていて、仕事に集中できず、仕事が終わってからも無気力状態で、なんのやる気も出ない。というスマホ依存状態だった。
映画を見たり、本を読んだり、楽器を弾いて歌うことが好きだった自分はいなくなってしまっていた。疲れて、ソファでスマホを見ることしかできない。
 
ある日思い立ち、生活習慣を見直して、自分の時間のコントロールを取り戻すことに成功した。
 
完全に染み付いていた、1分の隙間でもスマホをみる、家のどこへも持ち歩くといった悪癖を克服するのには、時間がかかったし、気持ちよく数日過ごしたかと思ったら、スクロールの欲求に引きずり込まれて、自己嫌悪になる日もあった。
 
新しい習慣を打ち立てるにしても、自分には合わず、続かなかったこともある。
いろんなことを試して、いろんなことを排斥したが、今回は、私にとって効果的だった「脱スマホ利用しすぎ」作戦を紹介したい。

1. スマホの設定の見直し。

  • スクリーンタイム、スマホの利用時間をホーム画面で表示させて、常に危機感を煽ることに成功。

  • Xのアプリは削除して、ブラウザからのみ利用するようにする。しかもパスワードを複雑にして、ログインしている間に「何やってるんだ。」と我に返る時間を稼ぐ。

  • ホーム画面をカスタマイズして、自由時間以外にはアクセスしたくないアプリは何ページも先に追いやることで、同じく、横スワイプしている間に「何やってるんだ。」という気持ちにさせる。

  • ―通知の設定を見直し、必要な通知だけに整理。いらない情報に気を引かれる回数を減らしたと同時に、大切な通知は必ずなる設定にしたことで鳴ってないときは見なくて大丈夫だと安心できるようになった。

2. Might Doリストを作る。

To Doリストのようなもの、Might Doリストを作った。

「今日、必ずやる」To Do(やる)ではなく、「今日やるかもしれない」「やったほうがいいかも」なMight Do(やるかも)が一緒くたにして入っている。

問合せのメールを書こうと思ってた、薬局に行こうと思っていた、ボタンがつけなきゃとか。あとでやろーと思った瞬間に、リストに書き入れておく。

ふと15分だけ時間ができたとき、コンテンツ消費に時間をスマホを使うのではなく、Might Doリストを消化していく。
時間術大全」という本にあった、Might Doリストからインスピレーションを受けて実行した作戦だ。

3. 本を読む。

仕事中の机の上に置いておくデバイスをKindleに差し替えて、自分を騙すことにした。集中力が切れてしまっていることには変わりがないが、無限スクロールすることがなかったので、徐々に作業への復帰の時間が短縮され、かつ、SNSに溺れるのと違い、内容を忘れなかった。

だんだん楽しく本が読めるようになっていったので、自然とスマホの代わりに本を読むことが増えていった。

4. ランニングを始めた。

本を読んだ恩恵の一つ。「運動脳」という本の説得力のお陰で、スマホ依存から脱却するのに、運動が効果的だと信じ、続けてくることができた。
精神科医の専門的な観点から、有酸素運動が集中力や精神状態の向上、他多方面で効果があることが書かれているが、集中力の向上は、私にとっては特に劇的な変化があり、この感動体験がモチベーションになって1年間以上走る習慣を続けられた!

5. ジグソーパズルをする。

夜寝る前の数時間はスマホを触らないほうが良い。というのは以前から承知していたので、このスマホ依存を吹っ切りたいという取り組みをきっかけに、この時間のスマホ利用もやめたかった。

そうして、ジグソーパズルに出会ったのだが、これがハマった。めちゃくちゃ楽しい。ある種マインドフルネスのような感覚にも似ているような気がする。

6. 仕事で必要なスキルを得るためにオンラインコースの受講。

思い返せば、勤務先の状況の変化があり、業務内容が変わってしまってから、仕事に対しての情熱を欠いていき、業務中スマホが悪化していったのだ。

上司に掛け合い、会社で推奨している技術コースを受けさせてもらうことにした。業務時間中の受講が許されたので、仕事と受講を業務時間中に終えたくて、スマホを見る暇は無くなってくれた。
結果的に、以前とは違う仕事を任せてもらえるようになり、仕事が楽しくなった。この頃には少し、無気力が回復してきていたのだと思う。

7. 瞑想に挑戦した。

未だにこれが正解なのかわからないけど、瞑想をすると、頭がスッキリする。頭がスッキリするってどういう感覚だろうと思ってたけど、はっきりスッキリするので、すごくスッキリする。(語彙)

頭がスッキリする感覚を覚えて初めて、頭が疲れたという感覚と、霧がかったような、という相対的な感覚も自覚できるようになった。
確かに、スマホを長時間見ているとその後、霧がかかった感じがするのだ。
 
ランニングが好きになったのも、ジグソーが好きなのも、どちらも頭の中がすっきりして、それが、リラックスして心地よいものだと知ったからだろう。

8.枕元で充電するのをやめた。

目覚まし時計を買った。朝、目が覚めてからまずスクロールすることがなくなり、かつ、寝る前に触らなくなったので寝覚めがいい。

9. ピアノとPS5を買った。

やりたいことがある。好きなことがある。という気持ちを思い出した。

スマホとの距離を置いてから、毎日やりたいことがいっぱいで、充実感がある。この充実感が幸福感でもある。

スマホを使わないと時間がたっぷりある。「夫が自主的に家事をやってくれんな」つって自分でやってしまっても、まだ時間があるので、もういっかな。ってことで夫婦仲も快適に。

私がこうして脱スマホでやきもきしているのを横で見ていた夫もランニングを始め、お湯が湧くのを待っている間や電子レンジを待っている間に、スマホではなく、スクワットや腕立て伏せをしているではないか。

そしてその間に、たまには洗ったお皿や洗濯物をしまってくれるようになった。この副産物は大変喜ばしい。
 
私は1日8時間から2,3時間に減らすのに、随分な苦労をしたけど、もしひとつでも取り入れて、1日1時間でも減らせたら。良いと思いませんか。

1時間でできることがたくさんある、と知るところから始めるのもいいと思う。



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