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この仕事をしていると立派な車を見る機会がたくさんあります。お教室が終わり、こどもたちが帰る時間帯がそれで、お迎えにきたご両親の乗用車がお教室の前の通りに文字通り列をなすことになります。その大半がSUVやステーションワゴンといった大型車で、まさに色とりどり、外装はぴかぴか、さながら車の見本市のようです。きっと利便性やお子さまが移動中でもリラックスしてすごすことができるようにと考えられてのことでしょう。とくに小さなお子さまをお持ちのご家庭ほど、お乗りの車をより大きく、多目的なもの
ご両親相手に願書の指導をしていてよく聞くお悩みが、「書くことがない」「なにを書いたらいいかわからない」というお言葉です。 その前にひとつご説明すると、願書には大きくわけて二つの書く欄がございます。 「入学希望理由」 と、 「お子さまを育てる上で大事にしてきたこと、またはお子さまががんばってきたこと」 です。 一般的にお母さまは自分のお子さまのことを書くことに関してはあまり苦にしません。それが願書という文脈に適切かどうかはともかく、さすがに長くいっしょにいるだけあってお
ちまたでは年々街中の書店の数が減っているとか、成人の年間読書量が落ちて言っているといった、いわゆる「読書離れ」のニュースが報じられることの多い昨今ですが、お受験界隈では今も「本」と「読書」は重要なテーマのひとつです。 面接で定番の質問に、 「お子さまのいちばんすきな本はなんですか?」 「お父さまは一日にどれくらいご本の読み聞かせをしていますか?」 というものがあります。 これはけっこうな確率で訊ねられる問いで、訊ねられたらむしろラッキーと思うほどの鉄板質問です。当然
この仕事をしていると、ときにお母さまの教育に対する熱意に圧倒されることがあります。 「あのう、小学校受験に興味があるんですが……」 とお問い合わせのお電話をいただき、お受験のあれこれについてかんたんに説明させていただいたあと、「ところでお子さまはおいくつなんですか?」と訊ねると、「はい。二歳です」というお返事が返ってきます。これは少々話が変わってまいります。 我々のような仕事をしていて、お子さまをお預かりするかどうかの一つの基準に「お母さまから引き離されても泣かないこと