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ご本は読み聞かせしていますか?
ちまたでは年々街中の書店の数が減っているとか、成人の年間読書量が落ちて言っているといった、いわゆる「読書離れ」のニュースが報じられることの多い昨今ですが、お受験界隈では今も「本」と「読書」は重要なテーマのひとつです。
面接で定番の質問に、
「お子さまのいちばんすきな本はなんですか?」
「お父さまは一日にどれくらいご本の読み聞かせをしていますか?」
というものがあります。
これはけっこうな確率で訊ねられる問いで、訊ねられたらむしろラッキーと思うほどの鉄板質問です。当然、ご両親はこの質問に対する答えを用意しておかねばなりません。万が一、本を読み聞かせされた経験がないご家庭があった場合には、本番で胸を張って答えられるようにお家での読み聞かせをおすすめするのですが、こうした心配が杞憂になるほどに、最近のご両親はお子さんにきちんと本の読み聞かせをしています。
上の質問に合わせて、
「ではその本がどんなお話なのかおしえてくれますか?」
という問いかけもありますが、これもきちんとお話しできるお子さまが多い印象です。決して流暢ではありませんが、こどもなりに一生懸命記憶の紐を辿り、お話を筋立てて説明することができます。きっと、同じ本を何度もねだって読み聞かせしてもらっているのでしょう。
ちなみに読み聞かせ時間の方はまちまちで、就寝前に10分というご家庭もあれば、仕事から帰ったきたあとはどんなときでも最低30分は読み聞かせしてあげている、というお父さまもいて、努力のあとがうかがえます。最近のお父さまは子煩悩な方が多く、お子さまをよろこばせたい一心で一生懸命がんばります。
一方、最近のこどもたちと話していて、案外「知らないな」と思うのが昔話です。
かちかちやま
ももたろう
一寸法師
かぐや姫
うらしまたろう
こぶとりじいさん
はなさかじいさん
このあたりの日本の昔話はスタンダードな物語として親しまれてきましたが、最近の幼児さんはこのうちの三冊~四冊くらいしか内容を知らない印象です。もっとも最近の絵本は児童むけにマイルドに改変されていることが多い(残酷な結末の排除など)ため、必ずしも我々が知っている内容と同じとは限らないのですが、それでもなんとなく内容を知っているのと、まったく知らないのとではずいぶん差があります。
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というのは、こうした昔話というのはお受験の格好の題材でして、お子さまが昔話をきちんと理解しているかいないかが合否に意外と影響を及ぼすからです。事実、昔話をテーマとした問題は一枚絵のイラストからその内容を問うものまでさまざまな形で登場します。毎年必ず出題されるというわけではありませんが、準備しておくに越したことはありません。
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清-note(幼児教室の現場から)
幼児教室の先生をしています。じっさいにお受験を指導してきた立場から、お若いご両親に知っていただきたいことやお受験への取り組みかたなどをわか…
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