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帯に短し襷に短歌

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素朴に歌を詠むということへの憧れがある。素朴に詠めるようになりたいと思うのである。とにかく詠んでみないことにははじまらない。「こんなものは短歌とはいいません」なんて言われたってい…
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2022年10月の記事一覧

月例落選 短歌編 2022年11月号

月例落選 短歌編 2022年11月号

恒例「月例落選」シリーズ。『角川短歌』11月号への投函は雑詠が8月9日、題詠が10日。

題詠の兼題は「ホーム」。「家」ではなく「ホーム」というのがミソなのだろう。今や少なからぬ人々は終の棲家が老人ホームだったりもする。歌を詠むとなると自分の経験に基づかないと何も思いつかない質なので、投函した3首は全て「家」の方だ。

家なき子家は自分でつくるもの「あなた」と「わたし」落ち着き所

マイホームロー

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月例落選 短歌編 2022年10月号

月例落選 短歌編 2022年10月号

すっかり定着した観のある「月例落選」シリーズだ。『角川短歌』10月号への投函は雑詠が7月12日、題詠が13日。

題詠の兼題は「自由」。難しい言葉だ。日本語としていつ頃から使われるようになったのか知らないが、元からある言葉とは思えない。何物にも拘束されない「自分」というものが想定できたとして、その「自分」という独立した存在の思うがままという意味であるとするなら、単なる幻想だろう。ここでは「自由」の

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