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心温まるお仕事小説『キッチン常夜灯』の感想

本日紹介する小説は長月 天音さんの『キッチン常夜灯』です。
間違いなく、個人的な2024年に読んだ小説ベスト3に入る作品です。

  • 仕事の忙しさで、人間関係や仕事へ向き合う気持ちに悩んでいる人

  • 心がお疲れ気味の人

  • 不安で夜に眠れない人

まず、あらすじはこちら。

住宅街の片隅に佇む小さなビストロ、今宵もオープン。

街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。店の常連になってから不眠症も怖くない。農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる――共感と美味しさ溢れる温かな物語。

Amazonより

私にとってこの小説はお仕事小説だと感じています。読む人によって、人間関係やグルメなど、メインと感じるジャンルは変わるかもしれません。
私にとってはお仕事への向き合い方を改めて見直すきかっけをくれた1冊でした。

ただ、少し気にかけてくれる人がいるだけで救われるんです。

『キッチン常夜灯』より

現実は何も変わらないのに、朝の光を浴びると何だか気持ちを前向きにできるんです。

『キッチン常夜灯』より

優しさや思いやりは人から人へと流れ込んでいくらしい。

『キッチン常夜灯』より

忙しい日々こそ、時に丁寧に自分に向き合う時間が必要かもしれません。自分を大切にすることも忘れてはいけないんです。

『キッチン常夜灯』より

焦ることはない。ひとつひつ、問題を解決しながら、生きていくしかない。

『キッチン常夜灯』より

生きていれば毎日いろんなことがあり、感情が動く。
ポジティブな時もあればネガティブにもなる。
どうしようもなく自分や他人が嫌になり、塞ぎ込んでしまう日だって…

そんな時、心に寄り添ってくれる1冊だなと感じた。
私の近所に「キッチン常夜灯」はないけれど、私にとっての「キッチン常夜灯」はまさにこの本の存在だと思う。
本棚をのぞけば、いつでもそこにある。

これからの人生で、大切にしていきたい1冊でした。


現在、『キッチン常夜灯』は「Kindle Unlimited」の対象になっています。

月に2冊以上、読書する方にはAmazonの「Kindle Unlimited」がおすすめです。今回紹介したマンガも一部、対象になっているものがありますし、私自身もKindle Unlimitedで1巻を読んでから、続きを買うかどうか決めるケースが結構あります。
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