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不妊原因を探ろう*頸管因子
こんにちは(^ ^)クマです!
今日は不妊原因の中から子宮頸管の因子についてご紹介していきます。
子宮頸管が原因で不妊になる理由も様々あります。
例えば頸管の形態的なところに原因があったり、頸管粘液に異常があったり。場合によっては精子と頸管粘液の相性が悪いなんてこともあります。
頸管因子が原因による不妊は5〜10%ほどなのでそれほど多くありませんが少なからずいらっしゃるのが現状です。
◎頸管の形態的な異常
頸管に先天的な異常を認めることがあります。まれに頸管部の欠損や頸部の低形成を認めることがあります。この様な場合、不妊の原因になることもあれば、流産の原因になったりすることもあります。
頸管内に炎症があることで精子の機能に悪影響を与えることがあります。
また、子宮頸癌の治療などにより円錐切除やレーザー療法を行った場合、頸部の狭窄や頸管粘液の分泌不全をきたすこともあります。頸管部が狭くなることで精子が通りにくくなりますし、頸管粘液の不足も精子の運動を妨げてしまいます。
頸部にできるポリープや筋腫も、精子の運動を妨げる原因となることもあります。
◎頸管粘液の異常
子宮頸管では排卵の時期になるとエストロゲンの影響で頸管粘液というサラサラしたおりものの様なものが増えてきます。これを頸管粘液といいます。
頸管粘液の働きとしては、排卵の時期に増えることで、精子を子宮内まで届きやすくすることです。
通常、膣の中はバイ菌が入ってこない様に酸性に保たれていますが、頸管粘液はアルカリ性なので、精子の運動性を促進し、受精能を高める働きもあります。
排卵の時期になると頸管粘液は増えてきますが、これは卵胞発育に伴いエストロゲンの分泌量が増えることで生じます。
もしも卵胞発育が不十分の場合、頸管粘液の分泌量も減ってしまいます。
また、卵胞が早期に黄体化するとプロゲステロンの産生が促進されてしまい、頸管粘液の性状を悪化させてしまいます。
さらに、免疫的な異常である抗精子抗体があると頸管粘液中の精子の運動性が低下してしまったり、動かなくなってしまったりするため、それも不妊の原因になります。
免疫学的な不妊はまた後日詳しくまとめていこと思います!
この様に頸管の様々な要因がうまく機能しなくなってしまうことで不妊になってしまいます。
ポリープや筋腫などは手術等でとれば解決できますし、卵胞発育不全による頸管粘液の分泌不足も排卵誘発剤を使用することで解決できます。自力では解決できないことも、通院していれば解決できるかもしれません。
頸管因子だけを取り除けば妊娠できるというわけではありませんが、解決できるところは薬などに頼って解決させていきましょう!
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