チョコレート嚢腫と不妊
こんばんは(^^)クマです!
不妊治療をされている方の中にはチョコレート嚢腫がある方も結構いらっしゃいます。
その時にどちらの治療を優先すべきか悩みますよね、、、
今日は治療したときの妊娠率などもお伝えしていければと思います。
◎チョコレート嚢腫と妊娠
チョコレート嚢腫に対する腹腔鏡手術後の妊娠率は30〜67%と言われています。
無治療と比べて妊娠率が劇的に変化するわけではありませんが、自然妊娠を目指す場合にはかなり有効な手段となっています。
しかし、チョコレート嚢腫摘出後は卵巣予備能(AMH)の低下が予想されるため、元々AMHの値が低い方は不妊治療とチョコレート嚢腫の治療のどちらを優先させるか主治医と相談しながら決めていくべきでしょう。
◎チョコレート嚢腫を摘出しても再発するの?
チョコレート嚢腫摘出後の長期薬物療法が再発を予防できると言われています。しかし、不妊治療を行う場合、排卵を抑制する術後薬物療法は実施できません。
チョコレート嚢腫摘出後の再発率は2〜5年の経過観察で29〜75%とかなり高くなっています。
よって、チョコレート嚢腫摘出を選択する場合には、術後速やかに妊娠に至るよう、早期の不妊治療開始をした方がいいでしょう。
不妊治療中にチョコレート嚢腫が再発した場合、再手術はAMH低下のリスクを避けるため推奨されていません。ただ、悪性化しないという保証はないので、悪性化のリスクも念頭にしっかりと管理していく必要があります。
◎どれくらいの大きさなら手術したほうがいい?
今まではチョコレート嚢腫が3〜4cm以上の場合、体外受精前に嚢腫摘出が推奨されていました。
しかし、ガイドライン変更に伴い、体外受精前の手術療法は効果がない、効果が疑わしいとして推奨されなくなりました。
もちろん、大きくなれば大きくなるほど卵巣の茎捻転が起こりやすくなるので、それなりのリスクも伴います。しかし、早期に挙児希望がある場合は不妊治療が優先されていくでしょう。
その方の患者背景に応じて治療方針の決定が必要になると思います。
主治医と相談しながらベストな治療方針を決定していきましょう!
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