不妊治療で実施する検査の適切な時期
こんにちは(^ ^)クマです!
今日も引き続き不妊治療で実施する検査の適切な時期についてご紹介していきます。
前回はいつでも実施できる検査についてお伝えしました。
今日は限られた時期にしかできない検査をご紹介していきます。
*子宮鏡検査
膣から3mmほどの細いカメラを入れて子宮内の様子をみていく検査です。
子宮筋腫やポリープ子宮の奇形の有無がわかる検査です。小さなポリープだった場合にはカメラの先で擦りとることもできるので、検査と同時に治療も実施できる可能性があります。
こちらは月経開始から10日目以内で、その中でも月経の出血が治っている時期にできる検査です。
月経開始から10日を過ぎてしまうと子宮内膜が厚くなってきてしまうので、検査を実施しても正しく判断できなくなってしまいます。また、月経の出血がまだ治っていない時期だとカメラで見た時に真っ赤に写ってしまってこちらも正しく判断できないため、月経血が治った時期に実施していく必要があります。
*腹腔鏡検査
腹腔鏡検査はお腹に小さな穴を開けて腹腔鏡を挿入し、腹腔内の様子をみる検査です。
卵管や卵巣の様子、子宮内膜症、卵管采の状態や癒着の有無を調べることができます。子宮鏡検査と同じで、検査と同時に治療を行うことも可能です。
この検査は月経が終了していればいつでも実施可能な検査です。
3〜7日程度の入院が必要になる検査になるので、入院施設がある病院でないと実施できない検査です。
*フーナーテスト
フーナーテストは排卵の時期に性交渉をとり、その後に頸管粘液を採取します。採取した頸管粘液の中に運動精子がいるか判断する検査です。
この検査により、精子の運動性や数、頸管粘液の状態、女性側の抗精子抗体の有無が分かります。
フーナーテストで異常がなければ精子は子宮内に泳ぐことができるという判断になるため人工授精は必要ない可能性が示唆されます。フーナーテストで問題がなく、タイミング法を何回か試してうまく行かない場合には早めに体外受精へステップアップしたほうがいいと考えられます。
*腫瘍マーカー
腫瘍マーカーは卵巣癌、卵巣嚢腫、子宮内膜症を調べるために検査します。子宮内膜症や卵巣嚢腫がある場合、悪性のものではないか調べるために採取することもあります。
この検査は採血で分かりますが、月経中は正しく判断できない可能性があるためそれ以外の時期で実施していきます。
*頸管粘液検査
頸管粘液は排卵の時期になると量が増え、粘稠性が低くなります。
頸管粘液の状態で排卵日推測ができます。
なのでこの検査は排卵の時期に実施する検査です。排卵予定日の3〜4日前くらいから実施していくといいでしょう。
限られた時期に実施する検査でメジャーなものはこれくらいです。
他にもいくつかありますが、上記に書いたものは不妊治療を進めていく上で受けておいたほうがいい検査なのでまとめてみました。
腹腔鏡検査は入院が必要になるので必要があればという感じですが、、、
参考になれば嬉しいです。
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