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不妊原因を探ろう*原因不明の不妊
こんにちは(^ ^)クマです!
今日は原因不明の不妊についてご紹介していきます。
◎不妊の基本的検査で原因がわからない不妊症
不妊治療を開始する際に様々な検査を実施していくと思いますが、それらの検査で何も異常が見つからない不妊症を機能性不妊と呼びます。
不妊の基本的な検査には精液検査、フーナーテスト、頸管粘液検査、基礎体温、エコーなどがあります。それらで異常を認めない不妊が全体の10%は存在すると言われています。
◎機能性不妊でもさらに踏み込んだ検査で原因がわかることも
基本的な検査で異常を認めなくても、さらに詳しい検査で原因がわかることもあります。
基本検査で原因がわからなかった10〜15%の方に腹腔鏡の検査を実施すると、不妊原因が特定できない頻度は10%以下になります。
不妊原因がわからない場合には詳しい検査が重要であることが分かりますね。
原因不明の不妊は実施可能な詳細な検査で不妊原因となるような異常が認められないものと定義されています。
◎原因不明の一部には受精障害・黄体機能不全・黄体化非破裂卵胞などが関わっていることもある
原因不明不妊と診断された場合には、体外受精においても受精率が低いことがあります。これは不妊原因の一部に受精障害が関わっていることが予想されます。この場合、精子をふりかけるだけの受精方法ではなく顕微授精の対象となってきます。顕微授精で受精すれば受精障害があったと考えていいでしょう。
また、原因不明不妊と診断された例に排卵誘発剤を使用すると有意に妊娠率が上昇する例があることから、原因不明と呼ばれているものの中には、黄体機能不全や黄体化未破裂卵胞などの例があるとも言われています。
黄体化非破裂卵胞とは、成熟して排卵するはずの卵胞が排卵せずに黄体化してしまうものです。
以前の記事で詳しくまとめているのでこちらも是非ご覧ください!
◎原因不明の不妊には捕捉因子が関わっている可能性も
ピックアップ障害があると排卵していても卵を卵管内に取り込むことができません。ピックアップ障害は検査で調べることができないため、原因不明不妊となってしまいます。
ピックアップ障害の場合、卵が卵管内に入れていないことが原因のため、体外受精により卵子や精子を体外で受精し、子宮内に受精卵を戻してあげることで解決します。
◎腹腔鏡や抗精子抗体も検査しよう
基本的な検査で異常がなければ、子宮鏡検査や腹腔鏡検査、抗精子抗体の検査もしっかり実施していきましょう。
例えば、子宮鏡を行い多発性ポリープがあった場合、着床部位がポリープで阻害されているので着床障害の原因になってしまいます。多発性ポリープが原因だった場合には手術で取り除けば解決できるので、実施が望ましい検査であると言えます。
抗精子抗体がある場合もタイミングや人工授精での妊娠は難しいとされています。検査せずに一般不妊治療を津助けていると、場合によっては時間だけがすぎてしまう無駄な治療にもなりかねません。
検査できるものはしっかり検査を行っていきましょう!
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