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体外受精で妊娠した時に起こり得る副作用

こんにちは(^ ^)クマです!

今日は、体外受精で妊娠した時に起こる可能性のある副作用についてお話していきます。


◎異所性妊娠

妊娠は通常、子宮内に受精卵が着床しますが、異所性妊娠では受精卵が子宮以外の場所、例えば卵管などに着床してしまうことをいいます。

子宮内に着床すれば普通に育つことができますが、卵管に着床した場合、卵管は子宮のように広くないのである程度育ってくると卵管破裂などを引き起こしてしまい非常に危ないです。そのような危険な状態にならないよう、もし子宮外に妊娠した場合には内容物を除去する手術を行う必要があります。

そんな異所性妊娠ですが、自然妊娠に比べると体外受精による妊娠の方が少し確率が上がるとのデータが出ています。

また、新鮮胚移植での異所性妊娠発生率は1.3%なのに対し、凍結胚移植では0.6%との報告もあります。初期胚と胚盤胞を比べると初期胚移植の方が異所性妊娠の発生率が高いようです。

異所性妊娠を増加させる原因は、卵管因子、卵管を結ぶ手術をした後の方、喫煙、複数胚移植が挙げられます。

体外受精を行う際、もし選べるのであれば凍結胚移植や胚を1個戻すなどを選択することも予防策ではありそうですね。



◎多胎妊娠

多胎妊娠とは双子や三つ子などのことです。

多胎妊娠が問題視されている理由としては、成長の妨げや早産や妊娠中の合併症が起こりやすくなることからです。通常ひとりしか育たないであろう子宮内に2人が発育していますので、1人の妊娠に比べると狭い環境での発育になります。そうなると成長の妨げや、左右差が出てきてしまいます。また、母体にとってもかなりの負担になりますので、早産や妊娠中の合併症を引き起こしやすくなります。

体外受精では多胎妊娠が起こりやすいと言われていましたが、2008年からは移植する胚の個数を制限することによりかなり多胎妊娠が減ってきました。

2013年のデータでは多胎出生率が3.6%ほどになっているそうで、移植する胚の個数制限は意味があったと言えるようです。

もし2個胚を移植する場合には、多胎になる可能性、多胎になった時にリスクなどもしっかり理解した上で移植していく必要があります。ご夫婦、ご家族でしっかり話合い、経済的にも仕事的にも身体的にも双子を育てていけるのかしっかりとイメージしてみましょう。

ここで忘れないで欲しいのが、1個の胚を戻しても多胎妊娠はあり得るということです。自然妊娠での一卵性双胎の妊娠率は0.4%ですが、体外受精では0.9%になります。胚盤胞を移植した場合、その率は1.9%にまで上昇すると言われています。




体外受精は自然妊娠に比べリスクが高いくなりますが、ここで知識を得て対策できることがあれば生かしていただければと考えています。


思いの外ボリューム増えてしまったので明日も同じテーマでお話します。

今日はここでおしまいにします。

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