PGT–Aとは
こんにちは(^ ^)クマです!
今日はPGT–Aの適応についてご紹介していきます。
PGT−Aって何?というところは以前まとめて記事があるのでそちらをご覧ください!
◎PGTーA
前回の記事にもまとめていますが、簡単にPGT–Aを説明すると、着床前に胚の染色体異常を調べる検査です。
染色体異常にも様々ありますが、その中でも数の異常を調べる検査です。
例えば18トリソミーや21トリソミーなど染色体数の異常で起こる先天性異常を調べることができます。
移植前の胚を検査するので、もし検査して異常があればその胚を移植しなくていいので、流産率が減る可能性が高いです。
◎PGT–Aはあくまでも臨床研究
PGT–Aは現時点ではあくまで臨床研究にすぎません。
まだ確立された治療ではないですし、研究に参加しているような感じです。
PGT–Aをやりたいと思っていても、途中で研究が終了してしまったらいくら希望していても実施することができません。もし途中で研究が中止になった場合は、治療として確立されるまで待つ必要がでてくるかもしれません。
◎PGT–Aの対象は?
PGT–Aは体外受精や胚移植実施中の方で、直近の胚移植で2回以上連続して妊娠成立していない方が対象となります。
また、研究には参加できない方もいます。
・ご夫のどちらかに均衡型構造異常がある場合
・重篤な合併症を持っている場合
このいずれかがある場合は参加できません。
参加対象として、習慣流産の方も含まれます。
直近の妊娠で2回以上続けて流産をしてしまった方がこの適応になります。ただ、その時には、ご夫婦の染色体異常がないかをPGT-A実施前に確認しなければなりません。
また、子宮の奇形や抗リン脂質抗体を持っているなど不育症の原因となる因子を持っている方は適応外となります。ですのでこちらも事前に不育症検査を受けておく必要があります。
◎PGT–Aって安全?
将来胎盤になる部分の細胞を採取するので胎児への影響はないと言われています。
しかし100%の安全性は確立されていません。
胚の一部を採取しますので、もちろん胚へのダメージは0ではないです。
この胚へのダメージによる着床障害、流産、そのほか胎児への影響は否定できません。
PGT–Aの誤判定も考えられ、実際には5〜15%で誤判定が報告されています。本来、妊娠できたはずの胚を誤判定により移植せずに破棄してしまう可能性もあるということです。
また、判定が正しくても体外受精・胚移植が不成功に終わること、もしくは流産が起こり得ることもあります。
以上のことからまだ確立されていない治療なので実施するかしないかは主治医としっかり話し合って決めていく必要がありそうです。
また、自分がこの治療の適応なのかどうかも確認が必要です。
少し暗い話になってしまいましたが、、、
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