体の変化を目指す自分をいつも止めようとしてきた魔物に打ち勝ったかも。
1日に30分だけでも。
集中できる時間が、上機嫌でいられる時間が、あるいは活動できる時間が増えるなら。
それはとてもいい投資だと思った。
きっと、誰にとっても。
適切な体重を維持し、健康的な習慣を守り、日々の生活で、最大限の力を出せるようにする。
口にしてみれば、まず真っ先に手をつけるべきことに思える。
だけど、ほんとうに大切なことは、たとえその価値をわかっていたとしても、実際に手をつけるのは難しかったりする。
見栄や恐怖が最初の一歩を踏み出せなくしてしまうから。
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僕は、走っている姿を見られるのが、恥ずかしいと思っている。
「息切れしている姿など、晒してはおしまいだ!」と心のどこかで告げる声がする。みっともない顔をしているんじゃないかと心配になってしまう。
それは今だにそうで。まるで平安貴族みたいな人間なのだ。
こういう気持ちと、面倒くささがあいまって、昔から運動は後回しにしてきた。だから、ひょろりとしていて頼りない。
そんな10代を送ってきたから、60代の元気なおじさんと歩いていても、いつも僕が先にへばるくらいだった。
これではさすがにまずい。
と思っていたところで出会ったのが、パーソナルトレーナーの大谷内さんだった。年は、僕と一つしか違わない。このムキムキな背筋の方。
出会いのきっかけは、
昨年のクラウドファンディングだった。
ライティングの事業の拡大のために行った資金集め。
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クラウドファンディングの中で、こんなリターンを用意していた。
支援者の周りにいる取材してほしい人をライターの僕が取材する「ギフトライティング」というものだ。
それを複業研究家の西村創一郎さんが購入してくださった。実は、このリターンの案をくれたのもこの方。
「今後長野で自分のジムを開こうとしている大谷内さんの記事を書いてほしい」とのことだった。
遠く離れているので、最初の出会いはzoomにて。
第一印象は、驚き。
画面越しの服の上からでも、よく鍛えられているのがわかる。
それと、親しみやすさ。
たくさんの方とのレッスンを、丁寧に続けてこられたのが感じられる話し方、聞き方のおかげさまで、あっという間に打ち解けることができた。
お互いの今後の話や過去の話をしていくうち、1回きりだともったいないなと感じた。それで、「何か企画をしたいですね」と提案。
単に取材して記事を書くのではなく、大谷内さんの指導で僕が体を変化させて、それを記事にしようということになった。
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「久高さん、3ヶ月後どうなっていたいですか?」
初回の面談での大谷内さんからの質問に、パッと浮かんだ回答は「胸板があってスーツが似合う体になりたい」だった。
目の前に理想の状態にある人がいて、彼がキラキラした顔で「どうなりたい?」と聞いてきたら、心配や恐れは吹き飛んでしまうらしい。
ゴールに向かうため、現在の体重と身長を伝えたところ、「まず太る必要がありますね」ということだった。
そんなわけで、3ヶ月で6キロの増量を目指すことに。
増量の目標を聞いたとき、「6キロも重くなったら膝が壊れやしないか?」という疑問がすぐに浮かんだ。
それで、なるほど、「体が弱い」「足が弱い」という観念がけっこう自分の中に強固にあったんだなとわかった。
食べるのをあまり楽しめていなかったし、そういう点も含めて、無意識にやせるための行動をとっていたのかもしれない。
そんなことを思ったから、心の中で自分に言っておいた。「大丈夫。これは、自分の体をもっと健康的にするためにやることだ。それに、プロがついてる」。
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実際、プロが付いていることはすごく心強い。
信頼できるカウンセラーには自分の恐れを率直に話せるように、トレーナーとしての大谷内さんには、トレーニングする自分を見せるのは恥ずかしくなかった。
なんだか食事の時間が楽しくなったし、自分で料理をする回数も増えている。冒頭で言ったように、自己投資だと思うと心が弾んだ。
少し進むたび、「いいですね!」「その調子です!」とLINEがもらえるのもありがたい。
食事を増やし(栄養面のアドバイスもある)、週に1度はオンラインで直接トレーニングを教えてもらう。週に2回以上は、自分でも筋トレのメニューをこなす。
今のところ、かなり忠実にこれを守れている。
まだ3週くらいで、体の変化をすごく実感しているわけではないけど、気分は好調の状態が続いている。
ちょくちょく、「太っても大丈夫なのか」と不安がる自分が顔を出すこともあるけど、そういうときは、「やあ、久しぶり!」といった感じで会話している。彼も健康を目指している点では仲間だ。イメージの話だけど。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
5月には、6キロ増量を達成して、noteでも報告するんで、ぜひ楽しみにしててください。
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