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今からでも遅くない! 私が47歳から始めたウインドサーフィンで、数年の間にスラローマーの仲間入りができた上達法
ちょうど20年くらい前、そろそろ体が衰えてきたかなと思っていた頃の事です。その時から始めたウインドサーフィンで、みるみるうちに自分でも驚くほど腕を上げ、数年足らずでいっぱしのスラローマーの仲間入りを果たした時に実践していた上達の秘訣をお話します。
<きっかけ>
私が大学時代の1970年代初めに一度ウインドサーフィンが流行った時期がありました。仲間がやっているのを聞きつけて様子を見に行き、仲間の道具を貸してもらって一度だけ須磨の海で乗ったことがありました。その時はあがいてもあがいても、どうやっても前にも後ろにも全く進むことが出来ず、苦い思いをした記憶がありました。
私は中学のころ、学校からのスキー合宿で赤倉温泉に行き、その時体育の先生からスキーの基礎を学びました。その時颯爽と滑る先生はスーパーマンに見えたのを覚えています。それ以来ずっと冬には欠かさずスキーに出かけていたのですが、神戸の自宅から車を飛ばして信州まで行くのはさすがに遠いのでおっくうになり、そのうち近場の兵庫県北部のスキー場さえも徐々に足を運ぶ回数が減ってきていました。
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<一歩踏みでる>
もともとアウトドアスポーツ派だったので、「このまま何もしないとどんどん体が衰えてしまい、とてもつらいものがある、何とかしなくては」と思っていました。そういう私を見かねた家内にも勧められてウインドサーフィンを試してみることにしたのです。
それが47歳になった夏のことでした。
一番初めにやってきたのは、海水浴で来たことのあった和歌山県海南市の浜の宮でした。そこに今はなき「ポイントモーア」というウインドサーフィンショップがあり、そこのスクールに入ったのです。
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<基礎が重要>
オーストラリアにいたという若いオーナーが、お昼を挟んで丸一日かけて教えてくれました。
まず初めに、ショップの中にあったテーブルで、紙にボードとセイルの絵をかいて、どうして風だけで前に進むのか、どの方角から風が来たら、どの方向に進むのか、懇切丁寧に説明がありました。その時私は学生時代全く前に進めなかったことを思い出し、「そういう事だったのか!」と一人納得していたのを覚えています。
そのほか道具の説明など陸の上での講習が終わり、いざ海に出てからは、風の読み方を教えてくれました。後で勉強して知ったことですが、風の読み方にもいろいろあって、近くの煙突の煙のなびき方を見るとか、工事現場などの吹き流しや旗のなびき方を見るとか、沖に停泊中のタンカーなどの船の向きを見たり、浮き灯台の揺れ方を見たりとか、海面の色やさざ波や白波の立ち方を見たりします。その時重視していたのは、風がどの方角から、どのくらいの強さで吹いてくるのか、自分自身の肌で感じ取ると言う事でした。結局これが一番大切でした。
<記念すべき初航行>
そして砂浜の上にボードとセイルを置き、ボードに立ってセイルを引き上げ風向きを確かめる練習です。それが終わってやっと海に入ることができます。いざボードに立ってセイルを海中から引き上げることになりますが、まずボードにまともに立てない、立てないからセイルを引き上げることもできない、という事になります。今から思うとあんなバカでかいボードとあんな小さな子供用のようなセイルで、どうしてひっくり返っていたのかと思いますが、最初はボードの上に這い上がるだけで一苦労でした。やっとの思いで立つことができても今度はセイルを引き上げられません。上がったと思ったら、引きすぎて反対側にドボンの繰り返しです。夕方になって初めてボードに立って、セイルを持って、”すーっ”と前に進むことができました。今から思うとたったの2~3mですが、滑るように静かに進むことができたのです。
これは実に感動的でした。やった~!っと心の中で叫んでいましたね。にくい事にその時の写真をオーナーが撮ってくれていました。(その記念写真どこにやったのか、探さないと!)
<この時からずっと抱いていた思い>
その感覚は、スキーで滑る感覚と実に似たものがあり、それが永年スキーに親しんだ私には、とても意外でわくわくさせられました。今から思うと、この感動が私をウインドサーフィンの世界に引き込んだのだと思います。逆に言うと、この感動を持ち続けることが上達の秘訣の一つと言えるでしょう。
前回の記事でも書きましたが、”思い”を大切にすることはとても重要で、「その情熱を忘れるな!」ということが言えると思います。
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<ここからがスタート>
その後は貝塚の二色の浜のショップメンバーを経て、また浜の宮に戻ってきてKAZEというウインドサーフィンショップの会員になりました。この時は店長にも、楽しいメンバーの方々にも恵まれ、気持ちよく続けていく事ができて、とても幸せだったと思います。
これからウインドサーフィンやSUPなどのマリンスポーツを始めようかと思っている方は、ぜひ一度覗いてみてください。強くお勧めします。ホームページのURLを後ろに乗せておきますので。
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<打ち込む時の集中力>
こうしてウインドサーフィンの虜になった私は、「どうしたらうまくなれるのか」と、解説書や雑誌を買いあさり、図書館に通い詰め、インターネットで毎日のように検索し、ビデオを繰り返し繰り返し見るようになりました。
その時々の技術レベルに応じて出来る事出来ない事がはっきりしてくるので、次はこうしたい、これをやってみたい、これもできるようになりたい、それにはどうしたらいいのだろうかと、貪欲に知識を漁りました。そして、次に海に出る前にこうしたら出来そうだというイメージを作り、毎日どこにいてもそれを頭で反復しました。いわゆるイメージトレーニングですね。
しかし家の中、頭の中では出来た事も、実際海の上で出来るわけではありません。限られた海の上の時間の中で繰り返し繰り返しチャレンジしていくうちに、ほんの少しだけ出来るようになります。それは事前に頭の中で描いていたものとはちっと違うコツや新しい発見だったりする事もあるので、もっとやったらもっとうまくなれそうだ、もっと新しい発見がありそうだという具合にエスカレートしていきます。ですから風の吹く日には朝早くからきて日の暮れるまで乗っていたことを覚えています。
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頭の中はウインドサーフィン一色です。集中力を高めて自分を突き動かせ!という事ですね。
この集中力というのは、仕事や勉強の際にもとても重要だと思います。このあたりのことは又別の記事で。
<風を追いかけて>
プレーニングというスピードを出して海面を疾走する、次の次元のテクニックが出来るようになる頃には、強い風の吹く海のポイントを探して別のゲレンデに出かけるようになります。そうなってくる頃にはうまくなっていると自覚している自分がいて、もっともっとうまくなりたいと貪欲に思うようになります。
やり始める前は人生下り坂なったと少々落ち込んでいた自分が、「成長し始めたぞ!」という喜びに満ち溢れ、なにか蘇ったような感覚になっていました。これは、若い間には感じることのできなかった快感です。
そうなると道具もレンタルでは飽き足らず、強風用、中風用、微風用とそれぞれ自分のものを買っていくようになり、ガレージはウインドサーフィンのギアで溢れるようになりました。隣の家の海好きの娘さんが興味津々でよく見に来ていましたね。
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<申し訳ない>
しかし、そうして何年もの間休みのたびに、家族はそっちのけで出かけて行ってしまうので、家族にはとても寂しい思いをさせてしまったことになります。海に家族と一緒に出掛けても、沖に出たら浜から見えなくなるくらい沖に出ることになるので、長い間浜辺で待たせることになります。今でもあの頃は寂しかったと責められます。
皆さんも家族のことも忘れないようにしましょう。
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<まとめ>
ここまでをまとめますと、
最初の情熱を忘れるな
やり始めたらとことん集中しろ
家族のことも忘れるな
という事ですね
体力が衰えてきたとか、才能がないんじゃないかとかではなく、”情熱”と”集中力”さえあれば出来ない事はない、「今からでも遅くない!」というのが私の上達の秘訣です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は物事に取り組む時の姿勢についてのお話でしたが、少しでも何かヒントになるようなことがあればいいなと思っています。良かったらスキ・フォローなど頂けるととてもうれしいです。これからもお役に立てる記事を投稿していきますので、よろしくお願いします。
さあ次は何にチャレンジしましょうか
皆さんもどんどんチャレンジして下さい。
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<あとがき>
私の過去のブログや、KAZEのURL、ウインドサーフィンの具体的なテクニックの説明については、下記を参考までに載せておきます。
私の過去のブログです。
シニア ウインドサーファー ダイアリー (seesaa.net)
お世話になったKAZEのホームページです。
毎日よく見て参考にしていたホームページです。
逗子WSFレーシングindex (zushiracing.com)
日本ウインドサーフィン協会のホームページです。
JWA 一般社団法人日本ウインドサーフィン協会のウェブサイト » ウインドサーフィンの技・上達方法 (jw-a.org)
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