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新たな事業や企画を考える際、利益の最大化と同じベクトルで経世済民、つまり世のため人のためになるかを考える

大学のゼミ(日本史専攻)で経済学ではなく史学の観点から荻生徂徠や渋沢栄一の経済論を読み解き研鑽した影響も大きいが、自ら携わる事業を選択する際、ソーシャルインパクトにプライオリティを置いているのも、経世済民の思想に染まっているからだろう

事業である以上利益の最大化は必要不可欠だが、ソーシャルインパクトの構成要素として利他と利己の連動性が大きなウエイトを占めており、利己を得るためには利他(=顧客満足度や還元率等)がトリガーとなる
至極当然の事だが、この利他と利己の連動性を見謝ってしまうと自社都合の事業か収益性のない事業に陥り機能不全となってしまう事が散見される
目先ではうまくいっても続かない...なんて日常茶飯事だろう

近現代の日本史に於いて明治維新後の本格的な資本主義導入から150年を悠に超え、WWⅡという未曾有の国力喪失からも75年が経とうとしている

経済も時代に翻弄されながらも変化し、一軒家や車の購入といった固有が当たり前だった四半期前から、今ではサブスクなどに代表される定額やシェアリングという共有へパラダイムシフトしている

しかし、利他と利己の連動性は普遍であり、手段のみが可変しているに過ぎない
また、どの時代に於いても大衆との利他と利己を繋いだ事業は大きくエクスペンドしている

古代中国で産声を挙げた『経世済民』という概念は、時代に合わせ様々に変化しつつも、大衆という利他を満たすことで利己を得てきた

経世済民という概念に於いて、パラダイムはシフトし続けても経済の本質は変わらない

ソーシャルインパクトを訴求し持続可能な事業を目指すにあたり、この普遍の法則は必要不可欠である

経世済民、これからも世を経て民を済ける事業に携わりソーシャルインパクトを牽引していきたいものである

最後に、全くの余談だか、economyを経済と訳した才覚は時を超えて感嘆する

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