ICT支援員の拡充と複業として開放が重要なのだと思う
以前から何度かICT教育に関する記事を書いてきましたが、現場の学校の先生にICT教育まで委ねるのは現場負担が重すぎる、と主張してきました。
私ごときが騒ぎ立てるまでなく、GIGAスクールサポーターやICT支援員という形で学校のバックアップ体制は準備されています。今日はこのGIGAスクールサポーター、ICT支援員の役割についてシェアと、今後ICT教育をより充実させるためにはどのような施策が必要かを考えてみたいと思います。
▼以下、教育ICTに関するnoteです▼
※ちなみにですが、私は教育関係者ではなく一IT企業の人間で、文教市場を担当しているわけでもないので、教育ICTに関してはずぶの素人となります。しかし、小学生の子供が2人いるので、教育ICTには興味関心は高いと思っています。
GIGAスクールサポーター配置支援事業
文部科学省の「GIGAスクール構想」の令和2年度補正予算が公表されました。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_01007.html
「GIGAスクールサポーター配置支援事業」として105億円の予算が充てられています。GIGAスクール構想で今年度内に全国の小中学校すべてに「1人1台端末」を実現しようとしています。実現するための人材の確保が「GIGAスクールサポーター制度」です。国から費用の2分の1が補助されるようです。
GIGAスクールサポーターの役割としては、以下のようなものとなります。
つまりGIGAスクールサポーターとは、GIGAスクール構想を実現するための補助要員ということになります。なので、日常の授業におけるICT教育に関してはノータッチで、PC調達やNW構築においてのみ携わる人員となるようですが、以下ご説明するICT支援員と兼任も可となります。
ICT支援員
もう一つ、役職としてICT支援員というものもあります。
こちらは、日常的なICT教育の支援員ということで、授業計画の作成支援やICT機器の使い方支援を行う役割となるようです。以前からもICT支援員という制度はあったようですが、あのカリキュラムや授業でのわちゃわちゃ感は一体何なのだろうか?まだまだ手厚くサポートをできているというわけではないような気がしています。
そこで来年度からは、ICT関連企業のOBらを学校に最大9千人派遣を行うようです。そうすることで4校に一人程度のICT支援員が配置されることとなります。
ICT活用教育アドバイザー
さらにICT活用教育アドバイザーという支援事業も行われています。こちらは国から教育委員会に対して人員派遣を行い、ICTアドバイザリーとなるようです。
ICT支援員の拡充と複業として開放が重要なのだと思う
GIGAスクールサポーターはあくまで、GIGAスクール構想実現に向けての支援であり、ある意味今年度限定のワンショットの施策であります。また、ICT活用教育アドバイザーも、現場向けではなく教育員会向けのアドバイザリーとなります。
今後のICT教育を充実させていくためには、いかに現場にいる先生方をアップデートできるのかが肝要です。つまり、ICT支援員の更なる拡充が先生方のアップデートに繋がり、児童・生徒への教育の充実度にもつながっていきます。
ですが、今回の日経記事にもありますが、今後拡充させたとしても最大4校に一人という割合でしかありません。やはり理想は1校に一人という割り当てであると思います。とすると、9,000人派遣すると発表されているのでそ4倍の36,000人が必要となります。
民間のIT企業OBをかき集めれば、その程度簡単に集まるはずです。シルバー人材センターがシルバー人材の活用を行っていると思いますが、庭の草刈りやどぶ掃除も大切ですが、子供達への教育をより充実させていくべきと考えています。
また、OBだけに限らず複業という形で現役世代が派遣されてもいいのではとも思います。企業を通して委託という形になると、費用感が全く合いません。副業ではなく複業。パラレルキャリアへのファーストステップとして、先生達へのICT教育や講演などは程良いのではないだろうか。あるいは、文教市場を担当している企業は、より現場を知る、現場とのコミュニケーションという意味でもかなり価値ある活動なのではないかと思っている。もしも、私が文教市場の担当であれば、喜んで積極的に参加したいと思える。
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次回、子供たちの個人面談の時にでもICT支援員やGIGAスクールサポーターの実態を先生達に聞いてみたいと思います。