「ベンチャー企業に入社して感じたギャップとリアル~転職・入社経験から見えた大企業との違い~」
みなさん、ベンチャー企業に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
私は、過去2回、俗にいう「ベンチャー企業」に在籍していたことがあります。今回はその経験をもとに、ベンチャー企業について書いていきます。
1.はじめに
この記事では、ベンチャー企業に入社して感じたギャップや、転職面接の雰囲気、ベンチャー企業のフェーズによる違い、大企業との違いについて解説します。ベンチャー企業に興味がある学生や転職を考えている方の参考になれば幸いです。
2.入社前に感じていた期待と実際に感じたギャップ
2-1. スピード感の違い
大企業と比べて、圧倒的に決裁にかかる時間が少ないという点があります。直接、代表(社長)に連絡して即決裁をもらうこともあります。面接終了のタイミングで「採用」と決まったこともあり、2日後から働きだしたこともあります。
経営の意思決定も早く、通常M&Aには、ある程度の準備期間が必要だと思いますが、2週間でクロージングさせていくということもありました。当然社内にある程度の経験を持つ人がいたからですが、圧倒的なスピード感がベンチャーでは得られます。
スピード感が早すぎて、1か月前の仕事と今の仕事が全く異なるということはざらにありました。圧倒的に成長できる環境だと思いますので、変化が好きな人や成長したい人には、ベンチャーはおすすめです。
2-2. 自由な働き方への期待
裁量が大きい反面、自己管理能力が求められる点にギャップを感じることもジョインした当初は感じておりました。2社目のコンサルでは、基本リモートワークで、裁量労働制でありました。クライアントに合わせての仕事にはなるものの、どこの時間で何をしているかは、自分に裁量の中にあります。
何が言いたいかというと、”自律”を求められるという点です。
仕事に対して、結果を求められますが、逆に言うと、結果さえ出していれば、2社目の会社はどこに住んでいてもいいし、クライアントとのMTG以外はどの時間に働いていてもいいというものでした。
子どもがまだ小さいという点で、非常に助かりましたが、この裁量の大きさには少し慣れるまでは時間がかかったという経験になります。
2-3. 責任範囲の大きさ
自由と裁量が与えられる一方で、全ての仕事に対する責任が重く、予想以上に大変だと感じることもありました。
組織の大きさにより、変化はしますが、私が在籍した1社目では、経理として入社したものの、総務や労務、人事、経営企画という他の業務を回しながらになりました。大企業では、ある程度、範囲が決まった中で動きますが、ベンチャーではその範囲に制限はありません。
悪く言えば、何でも屋で本当にきつい環境下だったと今も思いますが、よく言えば、何でもこなせるオールラウンダー的な人間にもなれます。スキルが身につくだけではなく、常に代表やCFOと仕事ができていたので、幅広い知識を身に着けたいと思う人や、経営層と近い距離で学び経験をしたいという人、起業や経営に興味がある人には、おすすめの環境であります。
3.転職面接の流れと雰囲気
3-1. 面接の回数
一概には言えませんが、大企業は、何度も面接を受ける必要があります。
転職時に、実際、私もそれを経験し、「まだあるの?」と思っていました。候補者が多く、ネームバリューがある会社はなおさらです。
では、ベンチャーではどうでしょうか?
フェーズによって異なるという前提はあるものの、私の所属した会社では、2回面接がありました。
1社目では、スピード感がとても早く、面接終了後、2日後には入社していたというのは今でも驚きです。2社目においても、代表がカジュアル面談に登場し、ほぼほぼ、採用がその時点で決まった流れで2回目には、実際の仕事の話をするくらいで、形式上2回というものでした。
3-2. 面接の雰囲気
あくまで私の経験にはなりますが、比較的カジュアルで進みました。
1社目2社目とも、初回に形式的なことを聞かれ、2回目の面接で実務のことを簡単にレクいただき、残りは本当にフランクに話していたと思います。
ただし、ここで大事なことは、自身が、ベンチャー企業の価値観やビジョンに共感できるかだと思います。
なんとなくという気持ちでいくと、うまくいくとそのまま入社まで行ってしまうので、なぜ?どこに共感?という点は、事前に整理しておくべきだと思います。
3-3. 重要なポイント
面接時に、アピールしたものとして、抽象度に高い表現にはなりますが、柔軟性やチャレンジ精神があります。
やはり、上段で書いたとおり、スピードがある組織や責任の範囲が広くなるという点で、殻に閉じこもることは、必然的にマッチしていませんし、おそらく求められていないと思ってました。
ですので、どのような点で、柔軟性やチャレンジ精神があるのか。
どういう目的でその会社に入りたいのか、将来どうなりたいのかを具体的に話せるように過去の経験を語る準備をしていました。
大企業、ベンチャー企業ともに中途採用であれば、即戦力を求めているのは変わりありませんが、その性質によりアピールするものも異なると思います。
先に書いた通り、どのようなフェーズの会社なのか、どのようなカルチャーを持っているのかなどを調査し、それに合うアピールを具体的にわかりやすく(数字を使う)話せる必要があると思います。
4.まとめ
ベンチャー企業の特徴をざっくり書いていきましたが、いかがでしょうか。
ベンチャー特有のスピード感や柔軟性に魅力を感じる方には、貴重な経験が得られる場であることは間違いありません。それが、苦手という方には、もしかしたら、Fitしないかもしれません。だからこそ、最初の調査がとても大事になります。
ベンチャー企業への転職や就職を考えているなら、自分がその会社のフェーズやカルチャーに合っているか、また、自分の働き方やキャリアにどう影響するかをしっかりと見極めることが重要だと思っています。
今回は、経験をもとにその特徴を書いてきましたが、大企業との違いや、実際に行っていた業務などについても、随時書いていきますので、よろしければ、ぜひ見に来てください。
では、また。