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「キートス」というカタカナをグーグルマップの上で見つけた。それはフィンランド語で「ありがとう」という意味で、昨年フィンランドへ旅行に行った時、私が発した唯一のフィンランド語だった。 タップすると、どうやらフィンランドのパンをつくっているパン屋さんということが分かった。旅行以来、フィンランドという名のつくもの全てチェックしなければ気が済まない病気にかかってしまったので、日曜日の午後、訪れることにしました。 フィンランドのパンを売ってるということは、こう、ナチュラルでおしゃれ
ササキパン。大正10年からずっと同じ伏見の商店街で営業されているパン屋さんです。サンライズとメロンパンを買いに行ったのだけれど、売り切れていました…。 食パンならあるよと紹介してくれた食パンのパッケージが可愛らしかった。結局ジャムパンを買って、玄屋で酒粕ラーメンを食べて帰りました。 こちらがそのジャムパン。パッケージのいちごがレトロでかわいい! 味も素朴で懐かしく。大正十年からやってるんやで、なかなか長いやろ?とお店のことを得意げに話すお店のおじいちゃんを思い出すのでし
樋口金松堂は昭和7年創業のパン屋さん。西本願寺のほど近く、嶋原商店街の入り口近くにそのお店はあります。 ▶日常に溶け込むパン屋 お店に並ぶ素朴なパンたち。イートインもできるということで、ハムクロワッサンとあんぱんを手にとり、ホットコーヒーを頼んでお店の奥へ。店内にはピアノのクラシックが流れています。 すると出入りの業者さんがパンの粉を運んできました。サンガ弱いね。大丈夫かね。なんてお店の息子さんと話しながら食パンを三斤買って帰っていきました。次にやってきたおばあちゃんも食
白川ベーカリー。正しくはベイカリー白川。または白川製パン。こじんまりとした店内の奥にはパン工房があって、白い調理服を着たお店のお父さんお母さんとおぼしき人物が立っている。店の奥には古い写真が。 店の前に店員と思しき着物姿の人々が立っている。お店の軒先には「ンパムゥユシルカ」…カルシユゥムパン…カルシュウムパン。相当古そうな写真です。いつのものか尋ねると、創業した昭和三年に撮影されたものなんだそう。 京大北に農学部ができたことで、関係者が周辺に移り住み、新興住宅地が広が
双鳩堂をでて、南へ下る。 べっ甲みたいなタイルの床屋さん。 洋式住宅がくっついた大きなお屋敷。 いかにも宿場って感じの、京都の街中では見ない、横に長い町屋や商店が続く。街道の趣がある。後で調べるとここは旧大原街道だったらしい。 --- 旧街道をずっと歩いて一乗寺まできた。ほぼ一駅歩いた…ところで見つけた。 趣深い看板。斜め具合がレトロで良い。 日に焼けたテント、店前に並んだプランター(私はこれを店前園芸と呼ぶ)。いかにも街角のパン屋さんという佇まい。 何より惹
すみれの花の砂糖づけをたべると私はたちまち少女にもどるだれのものでもなかったあたし― 江國香織『すみれの花の砂糖づけ』「だれのものでもなかったあたし」 江國香織さんの「すみれの花の砂糖づけ」を読んでから、私の中ですみれの花は少女を表すアイコンになった。 そんなすみれの花のパンがある。 MASH kyotoの「花のいろは」。文庫本に挟まれた押し花のごとく、白くてまるいパンにすみれの花が押されている。 うすむらさきのあんこが入っていて、中までかわいらしい。もちろん美味