すみれの花の砂糖づけ(烏丸五条「MASH kyoto」の花のいろは)
すみれの花の砂糖づけをたべると私はたちまち少女にもどるだれのものでもなかったあたし― 江國香織『すみれの花の砂糖づけ』「だれのものでもなかったあたし」
江國香織さんの「すみれの花の砂糖づけ」を読んでから、私の中ですみれの花は少女を表すアイコンになった。
そんなすみれの花のパンがある。
MASH kyotoの「花のいろは」。文庫本に挟まれた押し花のごとく、白くてまるいパンにすみれの花が押されている。
うすむらさきのあんこが入っていて、中までかわいらしい。もちろん美味しいです。和菓子のような味わい。
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私はいつも「かわいくて、やさしくて、なつかしい」ものを探している(このブログのテーマは一応そんな感じである。いちおう…。)。そのイメージを上手く形容できなくて、よく「少女」と言ってしまう。
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少女といえば球体人形やゴシックロリータなど可愛らしさの中に残酷さや毒々しさがあるイメージだけれど。私の中では、みためが可愛らしくて、でも仰々しくなく、可憐で、でも芯は通っていて、ちょっとわがままで、夢をみたりもしている……というのが少女。もちろん私見です。
だから「すみれの花の砂糖づけ」の「だれのものでもなかったあたし」はとても少女的だと思うし、「花のいろは」は少女的な食べ物だと思うのです。
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▶ MASH kyoto(まっしゅ京都)
住所:京都市下京区東洞院通高辻下る燈籠町568
電話:075-352-0478
営業時間:8:00 am - 7:30 pm
定休日:火曜日と水曜日