見出し画像

島原口「樋口金松堂」

樋口金松堂は昭和7年創業のパン屋さん。西本願寺のほど近く、嶋原商店街の入り口近くにそのお店はあります。

▶日常に溶け込むパン屋
お店に並ぶ素朴なパンたち。イートインもできるということで、ハムクロワッサンとあんぱんを手にとり、ホットコーヒーを頼んでお店の奥へ。店内にはピアノのクラシックが流れています。

画像1

すると出入りの業者さんがパンの粉を運んできました。サンガ弱いね。大丈夫かね。なんてお店の息子さんと話しながら食パンを三斤買って帰っていきました。次にやってきたおばあちゃんも食パンを一斤。

京都の人はパンが好き。それぞれの家にお決まりのパン屋さんがあって、そこで食パンを買うんだって。メーカーの食パンを買うなんてもってのほか、だそう。だから食パンは愛のしるし。あっという間に売れていく食パンをみて、樋口金松堂は地元の人に愛されているパン屋さんなのだと思いました。

画像2

ほとんど手ぶらでやってくる若いお兄ちゃん、自転車をサッと止めてサッとパンを手に取りサッとお金を払い去っていく男子高校生。お店の目の前にとまる市バス。乗り降りする人々。お店のドアの向こうに広がるのは、京都の日常でした。それをぼんやり眺めながらコーヒーをすすると、京都の一部になったようで心がぽっとあたたかくなりました。

▶創業は昭和7年
樋口金松堂の創業は昭和7年。戦前なんですね。今は親子でお店を営まれています。

画像3

このピアノはご家族のもの。ここ何年かはしていないが、店の中のピアノでコンサートをしたりする。上手い人に練習でやってもらっているんだよ。と話すお店のお父さん。長い年月をかけて築かれたお店とお客さんの関係が浮かんでくるようでした。

▶素朴でおいしい手づくりパン
樋口金松堂のパンはどれも素朴で美味しいんです。

画像4

こちらはハムクロワッサン。
サクサクの生地に、タマゴサラダがよく合います。香ばしくて美味しい~。サラダは手づくりなんだって。

画像5

あんぱんはあんこたっぷり。これで119円。

樋口金松堂にはパンのほかにケーキなどのお菓子もおいてあります。マドレーヌが有名らしいので次はこちらも食べたいな。

画像6

▶店舗情報
店名:樋口金松堂
住所:京都市下京区大宮通り丹波口下る大宮一丁目562番地
営業時間:月~土 am 7:00~pm 7:00
     日、祝  am 7:00~pm 6:00
定休日:第二、第四日曜日


いいなと思ったら応援しよう!