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漢方仙人による漢方逸話『梅雨時におすすめしたい漢方のお話じゃ』

今回から季節ごとによく発生する疾患とそれに使う漢方薬をご紹介しよう。

じめじめしたお天気になってきたのう。
読者のみんなが住む地域はもう梅雨入りはしたかのう。

梅雨入りは毎年6月10日前後で、湿気が高く雨が多い季節じゃ。
梅雨寒(つゆざむ)と呼ばれることもあって、暖房が欲しくなる気温の時もあるのう。

漢方的には、湿気の多い季節は胃腸に負担がかかると考えておる。
このような湿気と寒気が胃腸に影響を及ぼすと、冷え腹、下痢、食欲不振、吐き気、体が重だるいなどの胃腸が冷えたような症状になることがあるとされておる。
真夏にクーラーをつけたままで寝てしまい、朝に胃腸型のかぜをひいたような状態と同じじゃ。

このようなときに使われる漢方薬が胃苓湯(いれいとう)というものじゃ。
胃腸を温めながら水分代謝を良くし、前述のような胃腸症状を改善してくれるのじゃ。

ちなみに、中国における食事の考え方を以下に示しておくから梅雨を乗り切る参考にするのじゃ。

食事に対する対応
朝食:吃飽(お腹いっぱいに食べる)
昼食:吃好(うまいものだけ食べる)
夕食:吃少(食べる量を少なくする)

今回はここまでじゃ。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思うのう。

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