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表情の乏しい親の子は無表情

【勝てる子供の脳 / 吉田たかよし】

◼︎ 大人からいつも褒められるような落ち着いた子供は脳が活性化していない場合が多い

◼︎ 若いうちから何らかの高いハードルを乗り越える努力を続けた人たちは環境の変化への対応力が身につく

◼︎ 何かのハードルさえ与えれば脳の前頭前野は努力を続ける能力を育てることができる

◼︎ 受験を乗り越えることに成功した人の脳には社会に出てからも困難を乗り越える機能が備わっている

◼︎ 好奇心の強さの6割程度は遺伝、残りの4割ほどは環境因子に左右される

◼︎ 子どもは自分自身で経験できない高度な情報については、コミニケーションを通して学習する

◼︎ 勉強した内容をいかに吸収できるかについては自主的にやっているのか、強制的にやらされているのかという違いで大きな差が出てくる

◼︎ 大人は子供に命令するのではなく、真似をするように仕向けていくべきである

◼︎ うつ病の患者や自殺した人の脳を調べるとセロトニンが不足している、反応が希薄な子供たちにも程度は異なるが脳はそれに似たような状態になっている

◼︎ ある程度安定している経済環境の中で育てられていると、餓死感や欲望が薄れてきやすい

◼︎ 向上心を持たなくなると脳の働きは鈍くなってしまう

◼︎ 楽しんでやっているのか、嫌々やっているのか、その吸収力がまるで違ってくる

◼︎ 丸暗記というものは、少しも知的な作業ではない

◼︎ 情報を生きた情報としてうまく活用していくためには表現力が必要とされる

◼︎ 成功者と呼ばれる人たちを見回してみると、例外なく誰もが高い表現力を持っている

◼︎ 人に何か伝えるということは丸暗記とは対照的に非常にクリエイティブな作業である

◼︎ 読解力と語彙力については親と子供の相関性が高い

◼︎ 知識を教えるのではなく勉強の仕方を教えてあげる

◼︎ うまく教えられるということは情報が頭の中で整理されているからである

◼︎ 子供が間違っている場合、理屈だけを押し付けるのではなく、必ず具体例を出して子供自身に考えさせることが重要

◼︎ 言葉は勉強して覚えるものではなく、使って覚えるもの

◼︎ 親が求めている答えとは違う答えが返ってきた時こそ、子供の脳を発達させるチャンス

◼︎ 間違った理由をうまく聞き出し、できるだけ子供自身の力で訂正させる

◼︎ 子供が話してくれた内容は、たとえ自分の知っている事だった場合も ”初めて聞いた” “初めて知った” と言うような顔をしてあげる

◼︎ 子供の年齢が低ければ低いほど親を驚かす話をすることが嬉しいもの

◼︎ 誰かに何かを伝えることが嬉しいのは、人間の脳が持っているユニークな性質である

◼︎ こういうことが起こり、自分はどう思ったかというように客観的な事実と主観的な感想をワンセットにする

◼︎ 音読は準備運動として5分間ほど行うのがベストで、それ以上はやらせる意味がない

◼︎ 音読によって脳は活性化するが、音読した内容が記憶として定着するとは言えない

◼︎ 感想を尋ねられるのを前提にしている時と、していない時を比べれると、能力と吸収力が違ってくる

◼︎ 情報を自分の力で整理させると、記憶力も格段に向上する

◼︎ できるだけ自発的に、できるだけ楽しく、遊びの感覚で勉強する方が知性を身に付けやすい

◼︎ 子供にとって良い遊びは良い勉強

◼︎ 薬物を用いて頻繁にドーパミンの分泌を繰り返した場合、平常時に脳内で分泌されるドーパミンにも異常が出てくる

◼︎ 歩くだけでも脳は活性化する

◼︎ 文字とのうまい付き合い方ができている人は、普通の人が読んでも何の感想も持たないようなちょっとした文章からビジネスのアイディアを生み出すことも出来る

◼︎ 勉強をしているときに何か尋ねる習慣をつけるとそれだけ多くの知識を吸収できる

◼︎ 人の噂を言いふらすことが倫理的に良いか、悪いかは別として、自分が得た情報を人に話すことで、快感を覚えることは人間として自然な行為である

◼︎ 感情が湧いて来なければ面白い話は出来ない

◼︎ 相手をよく観察して良いところ、悪いところをしっかりと見分けた上で、ピンポイントに良いところを口にするのが正しい褒め方

◼︎ 子供を叱る時に重要なのは、子供が自分は嫌われているんだと考えてしまうような叱り方をしないこと

◼︎ 反動形成: 強制的に押し付けられれば押し付けられるほど拒絶をしたくなる心理

◼︎ 子供にとって重要なのは言葉ではなく体験である

◼︎ 1つの目標ができたときに、他者がそれを無理に止めてしまうのは、脳の発達にとって大きなマイナスになる

◼︎ 子供が目標を持ったときには、まずそのための努力をさせてみて、自分自身で自分の力がどんなものであり、その世界がどれだけ厳しいものなのかを実感させるのが大切

◼︎ たとえ結果が出せなかったとしても、大切なのは結果を出そうと努力して真剣に臨むこと

◼︎ タッチセラピー : 赤ちゃんの脳を健全に発達させるためには、”目を合わせる” “語りかける” “触れ合う” という3つを同時に行うようにしていればセロトニンの分泌も増えていくという考え方、方法論

◼︎ 脳の幸せの力の本体は主に3つある
①社会的知性(社会の秩序の中で、自分自身がどのように折り合いをつけていくのか)
②感情的知性(自分の感情を理解してコントロールするとともに、周りの人の感情も理解して、自分の感情と折り合いをつけていく)
③言語的知性(コミュニケーション能力)

◼︎ テクノストレス: PCやOA機器などの使用により、引き起こされる様々なストレス

◼︎ 言語的知性(コミュニケーション能力)は経験に裏打ちされる要素が大きい

◼︎ 人は内容が十分に理解できていなければ、噛み砕いて教えることができない

◼︎ 好きや嫌いといった原始的な感情を決めるのは脳の扁桃体と呼ばれる部分

◼︎ 余分な情報は省いていき、必要な情報だけ文字情報として残しておくと良い

◼︎ 人間の脳は、もともとエピソード記憶の方が覚えやすい仕組みになっている

◼︎ 記憶は大きく2つに分けられる
①意味記憶: 情報そのものの記憶を指すもの、学校で教わるものは基本的に全て意味記憶
②エピソード記憶: 自分が経験したエピソードを情報として記憶するもの

◼︎ 拍手は子供のやる気を引き出すワザ

◼︎ 子供の頃にお金で苦労をした家庭で育った人には、お金に対するコンプレックスを抱いているため、お金を儲けることやお金を存分に使える状況になることが人から認められる方法だと無意識のうちに思い込んでいる場合が多い

◼︎ 表情の乏しい親の子は無表情

◼︎ 表情も言語に属するもの

◼︎ 言葉を話しているとき、どんな表情をしているかによって感情を付加することができる

◼︎ できるだけ多くのことを知っていれば話は充実する

◼︎ 正解を口にできたときの喜びを子供の脳に刻み込むことが大切である

◼︎ 常日頃からアウトプットを意識しながら、情報をインプットする習慣を作る

◼︎ 人とコミニケーションをとること、人と話すことが頭を良くする強力な作用を持っている

◼︎ 大きな成果を上げた人は例外なく話が面白い

◼︎ 子供の脳にとって ”問いかけ” と ”反応” の2つは快感であるため、その2つは欠かさないようにする

◼︎ 子供が受験を経験する上で、最も大切なのは目標に向かって努力することを知ること

◼︎ 受験は長期間のストレスや焦りと戦うことを通して強い精神力を身に付けていく

◼︎ 探索と経験は脳を発達させる

◼︎ 人間の原始的な感情を ”情動” といい、楽しい、楽しくないといった情動は、脳の奥にある大脳辺縁系と呼ばれる部分が生み出す

◼︎ 脳を使う機会が少なければ少ないほど、脳は退化していく (※ 大脳溝(脳のシワ)を作ることによって表面積が大きくなり神経細胞の数が多くなる、逆に少なければ少ないほど、表面積は小さくなりシワは浅くなっていく)

◼︎ ストレスは原始時代から人類が生き抜くために非常に合理的な仕組みとして存在した (大切な瞬間を迎えた時は、人は平然でいる時より、むしろストレスを感じた方が有利であったから)

◼︎ 強迫性障害(強迫神経症) : 手や体を洗ってもすぐにばい菌がついたと感じ、繰り返し洗い続ける、行動や戸締りやガスの元栓の閉め忘れなどが気になり、家から出た後すぐに確認に戻るといったようなことを繰り返し、職場に行くこともできなくなってしまうなどといった心理状態

◼︎ 子供が病気になって熱を出したとき、大人用の消炎鎮痛剤を半分に割って飲ませてしまうのは大変危険な行為である

◼︎ もともと人間は、群れ社会の中の年長者の真似をすることで、脳を発達させていく仕組みを備えていて、これはミラーニューロン(鏡神経細胞)と呼ばれる神経細胞群が働くことによるものである

◼︎ 脳には可塑性という性質があり、外からいろいろな刺激を受けながらその刺激に反応することを通して成長していく仕組みになっている
※ 可塑性 (カソセイ) : 物体に力が加わり形が変形した状態で加えられていた力がなくなったとき、変形したまま元に戻らない性質

◼︎ 多くの医者は主任教授の指示に全面的に服従するのが当然とされる医局という組織の中で生きている (一般の社会でも状況は同じだと考える方もいるが、支配体制の強さでいえば医局のそれは群を抜いている)

◼︎ 押し付けるばかりで引き出すことをしない教育は、場合によってはほったらかしにしておくよりもなおたちが悪く、子供の脳の成長を止めてしまう

◼︎ 好奇心旺盛の大人に共通している事は、どんなことにも前向きで積極的に取り組み本業と離れた小さいことでも興味を持てばすぐにワクワクドキドキしながらそれを楽しむ姿勢



【2024年5月  3/3冊目】

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