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読書月報

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親の仇のように本を読む。その記録、報告書。実際敵討ちなのである。高校時代鬱で読めやんかった分を取り返すように。一冊の本は自殺の遅延である。
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2023年1月の記事一覧

2022年12月に読んだ本

2022年12月に読んだ本

1 牧野楠葉『アンドレ・バザンの明るい窓』★★★★★

詩集。安川奈緒『MELOPHOBIA』を想起させるような色味の表紙。詩自体も安川奈緒の未発表詩ですと言われたら信じてしまいそうな雰囲気がある。だからつまり好き。終始不穏である。

2 松井ひろか『十六歳、未明の接岸』★★★★★

詩集。精神を病んだことのある人間がそのときのことを書いた詩なんてものは掃いて捨てるほどあり、私の第一詩集もその中の

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