インクルーシブが達成されない仕組み(フィールドノーツ2025Feb06)
グループのダイナミクスの中で、インクルーシブが退けられてしまう仕組み、とは?
まず、新入りが、似たカテゴリーの古参に、相談をする。共通する似たカテゴリーの中で起きた差別問題について。しかし、古参は、自分は、また自分たちは、先進的だと信じたい。
その反応自体に、新入りは疲れている。
また、古参が、新入りとの人間関係がスムーズでないと、取りまとめにリーチしたら、追い出されるのは新入り。
つまり、新人は、先進的なはずだからと古参にリーチした結果、追い出される。
新入りは深く傷ついている。
もともと傷ついているのに加えて、この人は他の人とは違うはずと期待してリーチしたのに、その結果、しかも、その人が自分(たち)の所属する先の問題点を受け止められない結果、関係がギクシャクしたことに、まず、深く深く傷ついている。
それでも、何とか生き延びようともがいていたところ、追い出される。それで、死にそうに傷つく。
そして、自分が、そうならざるを得ない人間関係のダイナミクスを、古参が利用して、古参自身の安定や人間関係を確保するために、自分を追い出す結果になった、そのことに、二度と人を信じられなくなる。
これは、一般的に特権の行使と呼ばれる。
だから、問題はリーチしないほうがいい、とするなら、それは誰のためか?
加えて、私は、どんな日系人も二度と信用しないだろう。
そうして溝は埋まらないし、グループの多様性は増えはしない。
私の傷は、次のアクションをするには、もうすでに、深すぎる。
このオールドカマーとニューカマーが分かり合えない問題は、古典的なものとは違う。なぜなら、クイアやトランスとレイスのインターセクションで起きているから。あるいは、より多層なその上、で起きているから。
その記述を進めていこうと思う。