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食の安全を守らなきゃ‼️

【最後まで読んでいただけるとうれしいです!】

映画「食の安全を守る人々」上映会&学習会は、昨日、おかげさまで満員御礼、書籍完売御礼、大盛会のうちに無事終えることができました。

信毎さん、中日さん、市民タイムスさん、松本3紙もそろって取材に来ていただき、それぞれ記事にしていただきましたのでご覧いただいた方もいらっしゃることと思います。(信毎さんはまだかな?)

ご参加いただいた皆さん、そして、当日スタッフとしてお手伝いしていただいた皆さん、チラシを配ったり、置いてくださったりしたみなさん、本当にありがとうございました!

映画には、「無農薬米農家」「遺伝子組み換え食品」「オーガニック給食」「アメリカのオーガニック大規模小麦農家」「全米でオーガニック食品購買運動をしたアメリカのママ」など、映画のタイトルにもある「食の安全を守る人々」が多数登場し、「いかに食の安全を守っているか?」「守るべきか?」次々に考えさせられます。

映画の後には、連日全国各地を講演に視察に学習会に飛び回っていらっしゃる、この映画のプロデューサーであり、元農水大臣、弁護士の山田正彦先生によるご講演!!

先生は、松本市が過去行っていて、現在は市の方針転換により中止された松林へのネオニコチノイド系殺虫剤空中散布について「(中止になって)よかったですね」とおっしゃっていました。

松本市では、空中散布について、市民の皆さんの懸念や不安の声が高まり、2020年に方針転換され、現在は散布によらない方法で松枯れ対策が行われています。

このネオニコチノイド殺虫剤。日本全国どこでも、松本平でも、田畑や果樹園を荒らす虫や、松枯れの原因と言われているマツノマダラカミキリ(マツクイムシ)を殺す殺虫剤として農林業でよく使われていて、「人には無害」と宣伝されている「人気の」殺虫剤です。

ですが、これはミツバチの大量死を招いた原因とも言われており、脳神経を壊す危険な毒物です。

「除草剤・グリホサート」もよく使われている農薬で、ホームセンターに置かれています(商品名「ラウンドアップ」)。

こちらの農薬も、発がん性を指摘され世界中で使用が禁止されたり、アメリカでは、何万件もの裁判が起こされている問題アリの農薬です。

ネオニコチノイドもグリホサートも、野菜や小麦などの食材に残留し、それらを口にする人の身体にも残留することがわかっています。

食や環境への残留農薬は、人体にも蓄積し、脳神経のトラブルや発がん物質になることが指摘されています。

にもかかわらず、日本では、規制緩和されており、世界の潮流とは真逆の方向に行っています。

先生は、いくつか事例を挙げながら、「こどもを守るためにおとなの責任」というお話をしてくださいました。

特に印象的だったのは、「学校給食の食材に遺伝子組換え作物及びこれを用いて生産された加工食品を使用しない」といった今治市の「食と農のまちづくり条例」です。 https://www.city.imabari.ehime.jp/reikishu/reiki_honbun/r059RG00000848.html#e000000151

「松本市もこのような条例をつくるとか、県へこのような条例を作るように意見書を出せる」などと話していただきました。 

農薬の規制緩和、ゲノム編集食品の解禁、消費者が安全な食品を選べなくなる「食品表示の規制」など、国が「消費者」ではなく「多国籍大企業」がビジネスがしやすいよう方向性を変えています。

でも、条例を作れば、安心安全な農と食、子どもたちのためにも安全な給食を実現できるのでは? 
私たちは地方自治体レベルの独自の条例を作って、食の安心安全を守ることができるのではなかろうか?

各地でもそんな動きがあるようです。

これを読んでいる皆さん、ぜひ私たちと一緒に「条例づくり」のため、活動していただけないでしょうか? 食の安全を守る人々に、いっしょになっていただけませんか?

農薬の使用量と発達障害のある子どもたちの多さは日本と韓国がダントツですが、韓国は国をあげてすべての子どもたちに、無農薬、有機給食を導入しています。

韓国では、栄養士さんが子どもたちにまず「農薬は毒である」ということをキチンと教えているそうです。

だから「農薬を使わない農業」「有機給食をこどもたちに」という流れになっているそうです。

その点、日本はというと。。。。

農薬を「薬」と呼び、農薬は必要悪であるという認識ではないでしょうか。

「国が安全だと言っているし、きちんと使えば少々毒でも大丈夫」と。

日本は世界の流れに逆らうように農薬の規制を緩和しています。
日本と韓国の子どもたちの10年後、20年後にどれほど差が出るか、考えると恐ろしいです。

最後に皆さんにお願いがあります。

松本市では現在、第3次松本市教育振興基本計画(案)に対する意見を募集しています。

「学校給食」は学校教育の一部です。食育は教育です。

ぜひ、有機給食や食育を実現する教育を求める声を、松本市に意見を出していただけないでしょうか。

〆切りは4月10日(日)です。詳細はこちらをご参照ください。 

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/kyoiku/56106.html

そしてこちらは、今回の上映会実行委員長であり、当なんとかしたい会メンバーのごあいさつ読み原稿。

想いがたくさん詰まっていますので、そのままご紹介します!

「松本市の学校給食をなんとかしたい会」について、また松本市の学校給食の現状や、会としてどんな活動をしてきたのか、簡単にお話させてください。

私たちの会ですが、学校給食や食育などに関する活動をしている6つの団体と有志が集まり、昨年5月に結成しました。私自身は、そのうち1つの会の代表で、小学校に通う子どもがいる母親です。今日は、学校給食を食べている子どもたちの保護者代表ということで、この場に立たせていただいています。

さて、「松本市の学校給食をなんとかしたい会」。少々長い名前ではありますが、これには文字通り、今すぐ、なんとかしたい!という私たちの思いがこもっています。

それは目の前に迫っている、波田と梓川の学校給食センターの建て替え問題についてです。この2つのセンターは現在それぞれ1400食ほどを提供しており、規模としては小規模なものになりますが、波田は築51年、梓川は33年と老朽化が進んでいます。

その建て替えが急がれる訳ですが、当初、市の方針としては、2つのセンターを廃止した上で1つにまとめ(2800食)、さらに西部給食センターなどから、その一部をもってきて新たに6000食ほどの大規模センターを建設するというものでした。

大規模になればコストも削減できるし、効率化も図れていいじゃないか、と思われるかも知れませんが、そこで作られるのは機械や製品などではなくて、子どもたちが毎日口にする給食です。限られた時間、限られた数の調理員で何千食分の給食を作るのに、どうやって効率化するかと言えば、例えば、野菜の量を減らす、カット野菜を使う、加工食品や冷凍食品を使用するとうことになります。つまり、子どもたちではなく、センターの都合に合わせた給食を作るということです。

東部と西部にある、それぞれ7700食と8300食を提供する大規模センターを仮に「工場」とするなら、波田や梓川の1400食の小規模センター、さらに言うなら、四賀地区にある四賀小学校に隣接する230食の自校給食などは「家庭の食卓」と言えるかも知れません。もちろん、個人の見解ですが、両者の違いはイメージしていただけるかと思います。

 子どもたちが9年間食べる給食ですから、できれば出来立ての美味しいもの、手作りのものを食べさせたい、地元でとれた安心・安全な食材をたくさん使ってほしい、食物アレルギーのある子どもたちにも4月から対応できるようにしてほしい、子どもたちが調理の様子を見ることが出来たり、栄養教諭や調理員、生産者の皆さんとも交流ができるような、生きた食育の場であってほしいと思うなら、どんなセンターが理想的なのかは、言うまでもありません。

 私たちの会では、新しく建設される波田と梓川の給食センターについて、今あるものと同様に小規模なもの、もしくは自校給食にしてほしい、ということでこの一年、一丸となり活動してきました。

 まず、昨年6月には臥雲市長と伊佐治教育長と面会し、学校給食に関する要望をお伝えしました。その際に、市長からは「子どもたちの心と体を健全に育むため、よい良い環境を提供していくためにも優先度の高い問題である」ということ。「計画をゼロベースに戻し、コスト優先から質へ」と、計画の見直しについて、前向きな返答をいただきました。同時に
2021年度中には給食センターの規模について、方向性を示すという話でした。

そして、その2日後に行ったのが、会の中から5つの団体がそれぞれ、松本市議会へ陳情するという、「同時多発陳情」作戦です。内容としては、市長にもお話しました給食センターの規模やあり方について、また私が代表を務める会からは、有機無農薬食材の導入や、給食費の無償化などについてでしたが、結果として、陳情はすべて不採択となりました。理由は「理想的ではあるけれど、課題が多く、現実的ではない」「議会は市の方向性を聞いた上で判断するのが役割」といったものでした。
 この不採択を受けて私たちが強く感じたのは、一部の市民の声ではなくて、もっとたくさんの声として届けていかなくてはいけない。そのためには多くの方に松本市の学校給食の現状を知ってもらう必要があるということです。

 そうして企画したのが、7月の四賀学校給食センターの見学と試食会、11月のオンライン学習会「子どもたちのために 松本市の学校給食を考える」。そして、11月、12月と、中町で開催されたイベント、エコ展に出店し、給食パネルの展示、有機野菜の販売、街頭での署名活動などをしました。

 補足ですが、11月のオンライン学習会には、長野県だけでなく、福岡、熊本、高知、名古屋、新潟からも参加がありました。全国的に有機給食への関心が高まっているということ、それから全国の人が松本市の動きにも注目しているということかと思います。

そして12月末には、学校給食における食物アレルギー事故についての緊急要望書を教育長、学校給食課課長に提出し、意見交換もしました。

 年が明けて2月、皆さまの中にもご賛同いただいた方がいらっしゃるかと思いますが、2241筆の署名を教育長にお届けしました。

 ここまで駆け抜けて来て、より多くの、私たちの声を市に届けたい、間に合ってほしいという思いでしたが、3月11日付け、市民タイムスの一面に「給食センター 大・中規模化」という文字がおどりました。

市が示したのは、波田と梓川の給食センターを廃止し、大規模センターに統合するという、私たちが求めているものとは大きくかけ離れたものでした。これは建設費、人件費、配送費で検討された結果であり、市は波田や梓川の住民、学校関係者などに説明会を開くとしていますが、形だけのものになるかと思われます。

私自身、6月に聞いた市長の言葉には大きな期待をしていましたので、正直、裏切られたような気持ちがしています。

でも先ほどの映画の中でも、韓国の有機給食の話が出て来ましたが、ソウル市では2021年よりすべての小中高校において有機給食化、しかも無償となっています。ソウル市でできることが、松本市でできない訳はありません。

市は方針を示しましたが、最終決定ではありません。諦めるにはまだ早いのです。いまが正念場です。

ぜひ、皆さま一人一人の声を松本市、市議会議員に届けてください。私たちのフェイスブックでも最新情報を出せていますので、ご覧いただけましたらと思います。

今日は、松本市の学校給食の現状や問題点、映画を通して食の安心安全にまつわる事などを知っていただけましたこと、皆さまと貴重なお時間を共有できましたこと、心より感謝しています。ありがとうございました。