春の紫陽花に ノートルダム大聖堂を想う
今朝は、お日さまの光も弱々しく、薄曇りの空模様です。
こざる達は、いつものように りこちゃんと 皆で一緒に
朝ごはんを食べて、朝ドラを見ました。
そして、皆で いつものように お喋りしながら、
カフェ開店の仕度をしています。
「すごくショックだよ。」
こざる達は、フランス、パリのノートルダム大聖堂の
火災のことを話しています。
昨日の朝、皆で このニュースを見ました。
昔、若い頃に、パリに行ったことがある りこちゃんは、
映像を じーっと見て、とてもとても悲しそうな顔をしていました。
「りこちゃん、とても悲しそうだったね。」
「うん、泣きそうな顔してたよ。」
こざる達は、パリに行ったことがありません。
でも、皆、悲しくて 泣きそうになりました。
「ぼくは、泣いちゃったよ。」
こざるちゃんは、燃えているノートルダム大聖堂と、
心配そうに 様子を見ている沢山の人々を見て、
その深い悲しみを思いました。
「皆、何とかしたいと思いながら、
ただ見ていることしかできなかったんだ。」
たくさんの人が、祈りながら ずっと見守っていました。
深い悲しみが 映像から感じられ、皆、泣いているのがわかりました。
「りこちゃん、ノートルダム大聖堂の すぐそばのカフェに入ったって
前に 嬉しそうに話してくれたよね。」
りこちゃんは、カフェのテラス席で、ノートルダム大聖堂を見ながら、
コーヒーと、クロックムッシュを食べて、
とても美味しかったと 話していました。
こざるちゃんが、言います。
「あのね、紫陽花、もう緑の葉っぱが たくさん出ているんだよ。
冬の間は まるで枯れ木のように見えてたのに、
いつの間にか あんなに大きくなっていて、
もう少ししたら、ちゃんと蕾がたくさんになるんだよ。」
こざる達は、何を言おうとしているのか わかって、
皆、うんうんと頷きます。
「それで、梅雨の間、ずっと たくさんの花が咲き続けて、
あの美しい色も変わっていくんだよ。」
ラジオからは、優しい優しい歌声が聴こえてきます。
「古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ」
夏川りみの『涙そうそう』です。
「晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう」
こざる達は、静かに聴いています。
「悲しみにも 喜びにも 思うあの笑顔
あなたの場所から私が 見えたら
きっといつか 会えると信じ生きてゆく」
「りこちゃんと、皆で一緒に、パリに行こうね。」
「ぼく達も、ノートルダム大聖堂に 会いに行って、カフェに入ろうね。」
こざる達は、心から そうしたいと願っています。
今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
今日の18:50、フランス全土の大聖堂が、
パリのノートルダム大聖堂へ 連帯の鐘を鳴らします。
よい毎日でありますように (^_^)
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